ゼロとメロンパンの執行人２ ページ14
現場は酷い有様だった。
焦げた匂い、血の匂い、そして
＿＿ガスの匂い。
ガス爆発なのか？
『とりあえず人命救助優先で頼む』
上司の言葉を思い出し、血の匂いを嗅ぎ分けて怪我人を探す。
「おい！大丈夫か！返事できるか？」
「･･････ぐっ。あ、あしがっ」
「足？瓦礫か･･････ちょっと待ってろ」
けど、俺の苦手なモノ第３位 力仕事なんだよな。
「ふんっ！」
どんなに頑張っても5センチ程度しか上がらない。
応援･･････つっても、救助隊も他に掛かりきりだしな。
すると見覚えのある背中があった。
「おーい！風見さん！ちょっと手伝ってくれ」
風見さん御一行に話しかけると、風見さんは驚いたように目を見開いた後、すぐに真面目な表情になった。
「猫川さん･･････すまない、我々には今大事な仕事が」
「人命より大事なモノってなんだよ。後にしろ。今は手伝え」
そう捲し立てるが、風見さんは首を振った。
「悪いがたった１人の命では釣り合いの取れないほど大きなものを守らなくてはならない」
「あ“ぁ？それがテメェの正義かよ」
「そうです。何か問題が？」
なるほど。
その鼻につく真面目な顔は公安の顔っつーわけね。
「ありまくりだわ、バーカ」
チッと舌打ちをついて、踵を返した。
助かる人を救急車で病院へと搬送し終え、やっと刑事部の現場検証が始まった。
しかし、現場からは爆発物は発見されず。ガス漏れと仮定しても発火物となり得るのは電気設備か。
鑑識課の先輩たちは警察官が亡くなった事もあってか、いつもより燃えているように見える。
剥き出しの高圧ケーブルが嫌に目についた。
＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿
捜査会議。
高木や佐藤が順々に報告していき、事件はやはり事故、とされる。
にしても警視庁公安部が今日、立ち入り検査の予定か。嫌な予感がするな。
突然、バンッと扉が開けられた。
立っていたのは、風見さん。
こうして見ると傷が痛々しい。
「報告します」
そう言って、風見さんは前へと向かった。
風見さんがここで何かを報告するっつーことは、公安、ゼロからの情報か？
何をする気だ公安と警戒の鋭い視線を送った。
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ぶどう - 颯さん» コメントありがとうございます！もうすぐ続編出すので、これからも楽しんでくだされば幸いです。 (2022年9月29日 8時) (
レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
颯 - はじめまして、繰り返し小説読ませて頂いています！とても好き、とにかく猫川さんの性格、言動、全て好きです。これからも読み返していこうと思います。頑張ってください！ (2022年9月23日 21時) (レス) @page47 id: 65bc4a3600 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - ( ･´ｰ･｀)どやｗさん» すいません、不親切でしたね。コメントで言ってもらって大丈夫です(むしろそれ以外の方法がわからない)。ルパコナは書く気満々です。コメントありがとうございました！ (2022年8月29日 18時) (レス) @page46 id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
( ･´ｰ･｀)どやｗ - えっと…コメントで言って良いのか悪いのか…。コメントでリクエストをお願いします。それでルパコナでお願いしたい…！ゼロとメロンパンの執行人という素敵なお話有難う御座います！どんな最新話でも楽しみにしてます！ (2022年8月29日 16時) (レス) @page46 id: 4e2cb1d965 (このIDを非表示/違反報告)
ぶどう - おと。さん» コメントありがとうございます！ただのめんどくさがりな三軽男なんですが、気に入ってもらえて嬉しいです。頑張らせていただきます！ (2022年8月16日 19時) (レス) id: 0aed378d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶどう | 作成日時：2022年8月7日 11時
