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どうやって家に帰って来たのかなんて分からない
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気付いたら既に朝でまた今日も学校か なんて思いながらシャワーを済ませる
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リビングへ行けば両親は今日どちらも早めの出勤らしく
居るのは咲紅だけだった
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トーストを片手に私を見向きもしない妹
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話すと言っても家では必要最低限の会話だけ
冷酷である
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咲紅の向かいに座り私も朝食を摂る
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するとじっと見つめては 『お姉ちゃん』と私を呼ぶ
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今までに無いくらい冷たい目の彼女
『お姉ちゃん、昨日雄登と会ってたの?』
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『お姉ちゃんの好きな人って飛貴でしょ?』
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再び昨日の光景がフラッシュバックした
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「そんな訳無いじゃない 、 誰があんなの」
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そう熱くなって返した返事をすれば我に返り
注いだ珈琲を啜る
ふ 〜 ん なんて流すくせに
真剣な顔付きになれば
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『じゃあ、飛貴狙ってもいい?』
そう言い放ち家を出て行った咲紅
その瞬間 涙が零れた
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気持ちだって伝えようとは思ってなかったけど
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周りに知られてたこと 私の好きな物を奪おうとすること
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咲紅の思惑通りに全てが動きそうで怖かった
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でも妹の恐ろしさはこんなものではなかったと
後々思い知らされることとなる
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朔(プロフ) - 倉木 勝さん» 暖かいお言葉有難うございます! 皆様に楽しんで頂ける素敵なお話を書けるように頑張らせていただきます(*´˘`*) (2019年8月9日 9時) (レス) id: da9efdc371 (このIDを非表示/違反報告)
倉木 勝(プロフ) - この作品大好きです…!無理なさらないでご自身のペースでゆっくりでも構いませんので、更新頑張って下さい!楽しみに待っています! (2019年7月28日 11時) (レス) id: 5a008c300c (このIDを非表示/違反報告)
朔(プロフ) - わささん» 大変お待たせ致しました! この作品を気に入って頂けて光栄です。これからも自分のペースでゆっくりとにはなってしまうと思いますが是非ご愛読して頂けたらと思います! (2019年7月7日 0時) (レス) id: da9efdc371 (このIDを非表示/違反報告)
わさ(プロフ) - 更新嬉しいです!!ほんとに子の作品大好きすぎて....!これからも更新頑張ってください!! (2019年7月6日 21時) (レス) id: 1997f2a14f (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - とても、ストーリーが面白いです!再開待ってます!!! (2018年10月22日 19時) (レス) id: b8022ca40b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔 | 作成日時:2018年3月18日 5時