四角関係

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それから4人が集まることも無くなった




最初から何も無かったかのように





咲紅は学校でも静かに1人で過ごす事が増えた


周りから話しかけられても怯えているようだった



まるで私のように、光と影だと思っていたものの正体はどちらも影であって

表裏一体なんてあるはずも無いと思っていたものはどちらも同じ面でしか無かったのだ






飛貴は持ち前のフレンドリーさで直ぐに周りには人が寄って来るようになった

しかし誰一人として4人の関係性について訊こうとはしなかった









『ねえ、ここの問題分からないんだけど』





「あ、あぁ…此処はね、」




そう雄登の方へ近付けば



『放課後、俺の家ね』





そう言われ素直に頷く私





私たちの関係だけは終わっていない、端から愛なんて無かったのだから、変わるはずもなかった






だけど確実に今までとは違く、何かが失われていく感覚に陥るようになった


それが何かなんて私には分からないし知りたくもない





全てから逃げ出す私だけは何も変わっていなかった









四角関係 fin.

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