四角関係

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急いで雄登の家のドアを開け 何度も行き慣れた部屋の扉を開ければ 背を向け座り込む雄登の姿




なんだか その背中が小さく見えてゆっくりと近付き そっと抱き締める





『... 不安になった』





少し震えた声でそう告げる雄登に返す言葉なんか見当たら無くてただ腕の力を更に込めて




すると 急に立ち上がり腕を引かれればベッドに押し倒され そのまま私の上に馬乗り状態になる雄登



『俺 ほんとにAが好きだよ、好きで好きで堪らない』




澄んだ瞳でそう告げる雄登はやけに美しくはかなくて無意識に視線を逸らしてしまう




『早く俺のモノになって』



耳許の直ぐ近くで聞こえたその声に意識が更に集中して我に返り雄登に視線を戻せば





『愛してるよ、A』





優しく頭を撫でては重なる唇



今まで以上に感じる罪悪感に脳が痺れを引き起こすも歯止めなんか今更効かなくて





今夜もまた お互いを求めては後戻り出来なくなる




好きな人に振り向いて貰えないのに抱いてるなんて胸が苦しいはずなのに、 どうしてそんなに愛おしい目で見つめるの



視線が絡む度に疑問が膨らむも そんな事聞けなくて



それを忘れようと意識しては雄登の首に腕を回した

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