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(本当に居るのかな)
花壇の回りに来ることが少ないから知らなかったけれど、以外と綺麗だ。
俺がここにいる理由は、遡ること数時間前——。
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「その子、園芸部の
ギャル風の声色で言い、笑って見せた。
「昼休み、花壇の近くから購買店言ってきたら? 会えるかもよ」
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と、いうわけで花壇の近くを歩いている。毎日試したらそのうち会えるだろう、という考え。
あわよくば今日会いたいなあ、なんて思っていると——。
「あれっ……? もしかして、昨日の」
「あ、こんにちは。昨日ぶりです」
不自然にならないように冒頭に「あ」を着けておく。すると彼女はあの時のように優しく微笑んだ。
「同じ中学だったんですね。改めまして、久遠Aです。二年四組です」
「きんときです。後輩だったんですね。三年一組です」
心臓がばくばくなっている。あわよくばと願っていたけれど、まさかこんな早く会えるなんて。
「よければ食事ご一緒しませんか?」
「ああ、勿論です。じゃあ、水やりですよね? 待ってます」
彼女——Aさんのお誘いにどきどきする。
華が似合うなあ、なんて思いながら見ていた。
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うい(プロフ) - あずきさん» お褒めのコメント嬉しいです。更新頑張るので、是非また来てくださいね。 (2022年9月23日 13時) (レス) id: a7df37f5cd (このIDを非表示/違反報告)
あずき - 面白いです~!!応援してますっ!! (2022年9月23日 13時) (レス) @page1 id: fed7a00a2d (このIDを非表示/違反報告)
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