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耳のまわりで何かがわあんと鳴って、数秒、もしかしたら数十秒、なにも聞こえなくなった。
チャイムの音で目が覚める。ヤバい、と我に帰ってAさんにお礼を言っておく。
「すみません、ちょっと重たい話、してしまって。ありがとうございました」
「いえ。まだ、確信のある情報とは言えないんですけど……。お力になれれば、幸いです」
救えるといいですね、とAさんが呟くほどの小さな声で言っていた。
誰を？
苦手なあの子を？
親友を？
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「よし、きんときも来たな。あとは——。柊だけだな。当番か何かか？ きんとき。同じクラスだろ、なにか知ってるか？」
「そんなことないはず……。お、俺、探してきます！」
「おー、気を付けろよー」という先生ののんきな声とは裏腹に、俺はどこか焦っていた。
妙な胸騒ぎがする。達筆に書かれたポスターを無視して、俺は廊下を全力疾走していた。
教室——いない。
職員室——いない。
図書室——いない。
ふと、シャークんの言葉が頭をよぎった。
〈小学校の時。同じクラスの女子三人、カッターで刺したらしい——〉
——校舎裏。
居た！！
柊さん、そして一人、ツインテールの女子。
手には——マジックで『図工』と書かれたカッター。
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うい(プロフ) - あずきさん» お褒めのコメント嬉しいです。更新頑張るので、是非また来てくださいね。 (2022年9月23日 13時) (
レス) id: a7df37f5cd (このIDを非表示/違反報告)
あずき - 面白いです~！！応援してますっ！！ (2022年9月23日 13時) (レス) @page1 id: fed7a00a2d (このIDを非表示/違反報告)
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