お兄ちゃん 参【鬼滅の刃】

佰陸刀 ページ7

いつの間にか眠りについて、朝起きたら行冥はそばにいなかった




なんだかちょっと寂しい

小さな子供になった気分だ
そういえば昔朝起きたら行冥いなくてすごい泣いた記憶がある...気がする




そろそろ実弥や玄弥にも会いたくなってきた

手土産でも持って会いに行こうかな





寝癖を軽く手櫛ですきながら動きやすい格好に着替える



ふすまを音を立ててあけ、移動する

多分今に行冥はいると思うけど
獪岳は外だと思う...けど




多分部屋に人がいるから、すり足で移動する
木の擦れる音が自分にも聞こえて、少しいい音思う


居間近くにくると、話し声が聞こえる
..もしかして獪岳もう入ってきてるのかな?

俺そんな起きるの遅かった..?


確かに行冥はすごく早いけど..




『...行冥?』


「はいりなさい」





襖を開けると何故か獪岳はもう居た

「...」

『あれっ、獪岳来れたんだ。よかった〜』



二人とも喧嘩する雰囲気じゃ無さそうだし、ちょっと一安心



『二人で、何話してたの?』

「...」

「いや...」


「「まだなにも...」」


いや絶対嘘じゃん

すごい嘘つくじゃん



『...ふーん』


まあいいよ。また今度教えてもらおう





『でも、この三人で集まるなんて初めてじゃない?』


「..ああ、言われていればそうかもな」

そう言って獪岳が笑うので、少し嬉しくなった




「あのときは...Aの身体が弱かった」

「あーたしかにな」


『え、そんな弱かった?』

確かに今よりはすごく弱いと思うけど




ああ..そういえば


『そういえば、俺の足が動かなくなったのもあのお寺が初かな』

そういうと、獪岳はああと声を出した



行冥はしらなので、眉間にシワを寄せている


「私は知らないぞ..」


『行冥って俺の足が動かなくなるところ見た事ないっけ...?』


「...ああ」




『最近はならないんだけどさ、初期の頃はしょっちゅうなってて、
あっこれ獪岳への悪口じゃないからね』

そう念を押すとああと獪岳は返事した
早く言えって顔してる




『今、振り返ってみるとさ
あの現象。物凄い緊張してる時とか極度の疲労状態の時になってるなって思ったんだ


お寺ときの行冥の訓練はあくまで弱かった身体を元に戻すためのものだったから
すごく優しかったんだよね』



「ああ..たしかにそう言われてみればそうか」



そう獪岳が言った

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