お兄ちゃん 参【鬼滅の刃】

佰肆拾捌刀 ページ49

実弥に引っ張られ、家の中に戻る





お母さん..お父さん...?


ぐいぐいと引っ張られ
奥の部屋に押し込められた






ああ..やっぱり既視感だ

ものすごく見たことある



でもどうして昔に?
俺はたしか....実弥と一緒にねて...








ぎゅ、と胸が痛くなる


心とかそういうのじゃなくて、物理的に

なんだこれ、息すると痛い




『うう...』


「お兄ちゃん?大丈夫?」



襖の奥から実弥の心配そうな声が聞こえた

『大丈夫..だよ』



状態を起こしていった
おずおずと入ってきて、手にはお盆を持っていて食事が乗っていた








実弥に少し手伝って貰いながら、それを食べた






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その日の夜、俺はやはりあの地下空洞のことでもやもやしていた


当時の俺は、この時どんなことを考えていたんだっけ...



さっぱり思い出せないが
きっと負い目を感じていたはずだ


俺自身も今感じてるんだから間違いない





『立派なお兄ちゃんに...』




"あんな出来損ない、構うんじゃない"


ふと、誰かの声が聞こえた

誰が、誰に言っているのはわからなかった
でもきっと"出来損ない"は俺だろうと思った





松明のあかりもない

しんとした夜








『...』


きっと俺は、昔の俺と全く同じことをしてるんだろう









藁草履をはいて、外に出た

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