お兄ちゃん 参【鬼滅の刃】

佰参刀 ページ4

『獪岳の言うとおり、俺の病気は足が動かなく病気じゃないよ』


獪岳はじっと俺を見続けている









「....」

『正確なことは俺もよくわかってないんだけど
黒いツタが足からちょっとずつ上に上がって来てるんだ

多分このツタが一番上まで来てしまったら俺は死んでしまうと思う』


「は...!?」

獪岳は驚いたように声を出した
とうにって、まあ驚いてると思うけど




「い、いまどの辺なんだよ...」

焦りながら俺の顔を見る
そんな獪岳をよそに、俺もびっくりしていた




だって、そんなこと聞かれると思っていたから





『え、ええと。今は胸のしたぐらいかな..』

「は!?」


そう声をあげると、俺を押し倒して寝巻きの紐を外し
上をがばっと開く


『え』


「...まじかよ」



胸下..ちょうど鳩尾あたりに来た黒いツタをあたらためて見る


最近なるべく見ないようにしていたから、改めて見るとやっぱ気色悪いな...








「この病気、治す方法あるのかよ..」




獪岳はこちらには顔を見せず、黒いツタをするりと触った


『わか、んない。でも、あるってきい、た』

ちょっと、くすぐったい...




「.....」


『か、獪岳..んふっ、ふふ、くすぐったい』


「え、あ。すまん」


すごい速さで手を離すのが面白くて
また笑った








「...何笑ってんだよ」


『だって、すごい勢いでどかすから』


「...」









俺が笑ってる中獪岳はむすっとしていた

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