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温もり いそじ あまり ひとつ ページ1






朝、目が覚めてしばらくボーッとする。




夢を思い出していた。




決して忘れられないであろう、あの夢を。









「アーヤ? 起きてる?」









下からママの声が聞こえてきた。




もうご飯が出来てるんだ・・・




時計を見ると6時30分。




わ、珍しい・・・




私は体を起こしてベッドから出る。




少しヒヤリと感じた。




やっぱり、朝はまだ寒いかなぁ・・・









「ママ、おはよう」









リビングのドアを開けて顔を出す。




テーブルには朝食が並べられていた。









「おはよう。顔洗ってらっしゃい」









私はママに頷いてドアを閉める。




そのまま廊下を歩いて洗面所に向かった。









「フゥ・・・」









バシャバシャと洗って、水気をタオルで拭く。




それで一気に目が覚めた。




またリビングに戻って自分の席につく。









「今日は早いね」









ママに話しかけると、嬉しそうな声で返事をされた。









「今日は裕樹も部活がないから一緒に食べてくれると思ってね」









あぁ、それでか。




私は今のうちにと思って口を開く。









「今日、秀明休みたいんだけど・・・」









ママの機嫌が悪くなりそうな話題は、機嫌のいいときに言うのが一番。




私はママの機嫌をうかがいながら話を続けた。









「ちょっと行きたい所があって・・・」









「良いわよ。連絡しておくわね」









よし・・・!




お兄ちゃんに感謝して朝食を食べ始める。




学校が終わったら、すぐに病院へ向かおう。




病院の場所は覚えてる。




黙々とご飯を食べ進めていると、お兄ちゃんがやって来た。




あ、一緒に食べてくれるんだ・・・









「あら裕樹、おはよう」









ママは一気に笑顔になってお兄ちゃんの前に朝食を並べる。









「ごちそうさま」









お兄ちゃんが食べ始めるのと同時に、私は朝食を食べ終わった。




今日は走ってこようかな。




早く起きれたんだし。




そう思って着替えようと部屋へ向かう。









「・・・雨だぞ」









お兄ちゃんがボソッと言って、私は動きを止めた。




えぇ・・・




窓のある方へ行き、外を眺める。




小雨だがパラパラと降っていた。




これくらいなら行けるんじゃない?




お兄ちゃんの方を見ると、首を横に振られた。









「風邪引きたいのか、バカ」









・・・すみません。

温もり いそじ あまり ふたつ→



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にゃ〜 - アーヤと、翼のお母さんが、最後の最後まで翼を信じるところが感動しました! (1月8日 21時) (レス) @page50 id: 26a4d90e30 (このIDを非表示/違反報告)
みみー - 泣いちゃいました!読み終わった後なんかもうぼろくそに泣きました!作者様様へ、感動する話をありがとうです! (2021年3月24日 11時) (レス) id: 76382fa356 (このIDを非表示/違反報告)
ピュア - 感動しました! 色々なところで、泣きました (2021年1月5日 20時) (レス) id: 75738b8618 (このIDを非表示/違反報告)
yukko08(プロフ) - 翼が彩に抱きしめてと言ったところで泣きました 作者様に感謝です! (2020年5月4日 19時) (レス) id: 85514eea1d (このIDを非表示/違反報告)
K - リクエストを書いてもらえて嬉しいです。ありがとうございます。 (2019年9月6日 6時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:smile | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Niko-hp/  
作成日時:2018年3月22日 15時

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