俺らのマネは＊3【ハイキュー】

No.3 独占欲 ページ5

『ご迷惑おかけしました…』





黒「まあ俺以外は気付いた人いないっぽいし

それだけで良かったんじゃねーの」





『そうだね、ほんとありがと』





黒「おう」





『うん』





黒「にしても随分独占欲の強い幼馴染さんだな





…まあ確かに心配なのも分かるが」





『心配？』





黒「ほら、そういうとこ

お前は特にな」





『え、どういうこと？』





黒「……」





するとクロは一つ溜息をついてから

突然近付いてきた





『…クロ！？』





そしてトンと軽く肩を突き

私の体を押した



次の瞬間には背中にベッドの感触



視界には天井とクロがあった





黒「こういうことだ」





私を見下ろすクロの表情は真剣そのもので

しかし何故か少し苦しそうだった





『クロ…』





黒「お前は女で、俺は男だ」





『ちょ……』





クロは私の顔の横に両手をつく





『クロｯ……』





それからどんどん顔が近付いてくる





『何してっ……』





それを止めるため手で押し返そうとするも

いとも簡単にその手はクロの手により

頭上に押さえつけられる





『…待っ……て』





なす術なく言葉で抵抗するが

正面からドンドン近付いてくるクロの顔





『ストッ……プ……





ク…ロｯ………』









そのまま私達の距離は0になった









と思いきや

寸前のところで縮まる距離は止まった









クロの今まで感じたことのない類の

オーラというか迫力に

言葉が出ない





黒「嫌か？」





クロはお互いの顔が見えるところまで

ほんの少し顔を離しそう尋ねた





『…え』





黒「俺じゃダメか」

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