俺らのマネは＊3【ハイキュー】

No.33 大好きだよ ページ35

ｺﾝｺﾝ……





窓が叩かれる音がした

私はすぐ立ち上がり窓を開ける





及「俺の部屋、おいでよ」





『うん』





徹の手を取って、窓を越え

お隣さんの徹の部屋へ



入ると向かいあって床に座った





いつもの事なのに今日は少し緊張する





『……』





及「緊張してる？」





『…うん』





及「ﾌﾌｯ……かわいーなァ」





『…可愛くない』





私がそう呟くとまた徹は笑ってから言った





及「おいで、A」





両手を広げて待つ徹



私はそれに素直に応え

膝をつき体を徹の元に近付ける





その瞬間グイッと体を引き寄せられ

先程とは違い

今度はそのまま徹の胸に飛び込んだ





及「…A、お風呂入ったばっかり？」





『うん、さっきちょうど髪の毛も乾かしたところだったの』





及「すごくあったかい」





『徹もでしょ？

ぽかぽかしてるし、いい匂いする』





及「っ…」





突然何やら頭を振る徹





『？』





それから徹はそれを止め

私を抱きしめる手を少し強めた





及「ほんとはね、勝って全国決めて

Aに告白したかったんだ

でも……」






『バカなの？』





及「えっ、バ、バカッ！？」





『確かに勝ち負けは重要かもしれないけど

1番大切なのは徹が楽しんでできたかだよ』





及「…」





『それに勝っても負けても

私が徹に対する気持ちの大きさは変わらない、絶対に



…徹は、違うの？』





及「A！

俺もそう！



いや、それどころか日に日に大きくなっていく一方だよ！」





徹はさっきよりギュッと一度強く抱きしめてから体を離した

目が合うとニコッと優しく笑う徹









及「大好きだよ、A」









そう言い徹は私の唇にそっと

キスを落とした

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