俺らのマネは＊3【ハイキュー】

No.30 love corn ページ32

『美味しかった、久々のラーメン』





岩「Aほんとにコーン好きだよな」





『Yes,love corn』





幸せそうにカッコイイ感じで言ってるけど内容ね





及「やっぱ2年もアメリカにいれば

ペラペラになるの？」





それを聞き今更ながらふと思った





『んー、私は結構なったと思うけど』





岩「まあもともとできてたけどな」





及「確かにそっか」





岩「あ、俺はここで」





そんな他愛も無い話をしていると

いつの間にか岩ちゃんと別れる所まで来ていた





岩「じゃあな、A、及川」





『バイバイ、一』





及「バイバーイ」





岩「オイ、及川」





すぐに背を向け行ってしまうと思いきや

俺の名前を呼んだ





及「何？岩ちゃん」





岩「グズ川になんなよ」





及「うっ……」





『？』





岩「予選終わっちまったぞ？」





及「うわああ、岩ちゃん！

分かってる分かってる！」





岩「ふん、じゃあな」





そう言い今度こそ岩ちゃんは背を向け歩き出した









岩ちゃん









俺はグズ川なんかにならないよ









『グズ川って何の話？』





及「何でも〜」





『？そう』









及「ねえ、A」





『ん？』





及「今もまだ

俺達と一緒に試合でプレーしたいって思ってる？」





中学最後の試合が終わった日





“私もあそこで

2人とプレーできたらなあ”





Aはそう言った





『うん、今もしたいと思ってる

でもあの頃のとは少し違う気持ち』





そう言って笑うA





及「そっか」





やはり年々綺麗になる顔立ち



Aの笑顔は見る度にドキッとする



なんてあの頃と同じような事を思う





及「A」





俺が歩いていた足を止めると





『どうしたの？』





Aは2、3歩進んだところで振り返る





Aの背景には

あの頃のオレンジ色とは違い

晴れ渡る真っ青な空



しかし俺は

あの時Aが言ったことと

全く同じ事を言う









及「実はずっとAに言えてなかったことがあるんだ」

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