No.7 月バリ ページ9
及「げっ、牛若も世界ユース入ってんじゃん」
テストも無事終わり
私は今徹の部屋で徹と月バリを覗き込んでいた
及「しかもAと同じページに載っちゃって図々しい！」
そしてその若利の隣には
同じく世界ユースに入った私も載っているのだ
『い…いや逆に違うとそれはそれでおかしいでしょ』
及「そうだけど！」
『それより青城のページ早く見ようよ』
そう、今回青葉城西の特集が組まれている
それを見るため徹はルンルンで雑誌を開いたのに
先に世界ユースの特集ページを開いてしまったのだ
及「そうしよそうしよ」
こうしてやっと開いたページには
見開きで青葉城西が載っていた
及「おおっ！俺！
それにAと2人で1ページ占領してる！」
『えっ、何で私まで…』
そして何故かマネージャーである私まで取り上げられていた
取材されたけどこんな事になるとは聞いていない
及「イイじゃんイイじゃん
可愛いよ」
不意打ちの言葉に思わずドキッとする
顔の熱が上がるのを抑えられず
それを隠すように下を向き先程よりも月バリを見ているように誤魔化した
『…徹の方がカッコいいよ』
及「え？」
聞こえるか聞こえないか程の私の呟きは聞こえなかったらしい
『何もない』
及「……」
まあ聞こえたら聞こえたでうるさくなっただろう
そこでふと徹のインタビューが目に入る
『ってこれ徹
“好きな食べ物は牛乳パン”
“座右の銘は叩くなら折れるまで”とか
やっぱほとんどカットされてるじゃん…』
及「えー、他にもイイ事いっぱい言ったんだけどな」
『徹にとっての良い事とは』
及「何にしてもこの月バリは永久保存版だね」
『若利も載ってるよ』
及「わ、“若利”…」
『？』
及「何もない…
そのページは牛若隠してAだけ見るから大丈夫！」
『いや、私も見なくていいから開かなかったらいいんだよ』
及「それはムリ」
『ムリって』
及「てかさてかさ、岩ちゃん達ちっちゃ、ドンマイッ」
左ページには一、花巻、松川の写真が
“打倒白鳥沢に他3年生も残る”という見出しで載っていた
『それ一に言ったら即効殺されるやつ』
及「そしたらAが生き返らせてね」
『いや、言わないでよ』
及「キスしてくれたら絶対生き返るから！」
『私の話聞いてますか！？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 230人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「黒尾鉄朗」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユウ(プロフ) - ありがとうございます！訂正いたしました！ (2017年8月4日 20時) (
レス) id: 926e734020 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - この小説めっちゃ面白いです！！他の小説も頑張ってください！あと万円の笑みじゃなくて満面ﾃﾞｽﾖ!!! (2017年7月2日 5時) (レス) id: 446db82ac2 (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ(プロフ) - ぜひ、読ませてください。更新楽しみにしています！ (2016年10月10日 19時) (レス) id: 00f07bd6cb (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 赤髪の桜さん» そんなこと言っていただけるなんて嬉しすぎて泣きそうです｡｡｡これからもよろしくお願いします！ (2016年10月10日 12時) (レス) id: f358816963 (このIDを非表示/違反報告)
赤髪の桜 - 今まで読んできた小説の中で一番面白かったです！これからもがんばってください！(ノ´∀｀*)恋愛 (2016年10月10日 8時) (レス) id: 4b4301a4fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユウ
| 作成日時：2016年10月8日 20時
