No.36 変態 ページ38
黒「！？」
『？』
体育館に着きスポドリのカゴを置いた私を見て
明らかにギョッとして驚くクロ
黒「ちょっ、またお前っ…来い」
『え？』
クロは私の腕を取り
置いていたジャージも手に歩き出した
黒「もうお前マジで何なの」
『はい？』
なぜかキレられている
意味がわからずただクロについていくと
倉庫に到着した
黒「入れ」
すぐさまクロは倉庫のドアを開け私を押し込み
それからクロも入ってくる
『え、ほんと何なの』
黒「何でそんなびしょびしょなワケ？」
『え？ああ、水かけられたから』
黒「あっ、あのタラコ集団にか！」
『まあ正確に言うと日向君だけど…』
黒「チビちゃんか！」
『や、でも、ちょうど私がリエーフの陰に隠れてたから』
黒「リエーフもか！」
“潰す”とでも言いたげなクロに思わず焦る
『誰も悪くないからね！？
てか倉庫なんかに私を押し込んでるクロの方がなんか危ないからね！？』
黒「うるせ！
とりあえずこれ着てろ」
1日目にも着たジャージを差し出してきた
『また？何で…』
黒「……お前自分の体見ろ」
『何を………あ』
クロに言われた通り見ると
私の白いTシャツは先程の水のせいで濡れきり
ブラが透けていた
『……』
私は腕で自分を抱くようにしてそれを隠し
ジトっとクロのことを見る
黒「仕方ないだろ！」
『変態』
黒「見たくて見たんじゃねえよ！」
そう言ってバサッとクロはジャージを押し付けてくる
流石にどうしようもなく私も素直に受け取る
にしてもTシャツが張り付いて気持ち悪い
私は片手でジャージを持ったまま
反対の腕をTシャツの袖に通す
黒「は！？ちょ、待て！」
『なに』
黒「何じゃねーよ！
何でジャージ着るんじゃなくて
Tシャツ脱ごうとしてんだ！？」
『だって濡れてて気持ち悪いし
クロのジャージも濡れちゃう』
黒「俺のジャージ濡れるのなんて構わねーよ
…てそうじゃない
お前俺の目の前で……」
『クロ顔真っ赤』
黒「〜ｯ、うるせぇ！
何でもいいからとりあえずそのジャージ着てから出てこい！」
『は、はい』
そうしてバッと背中を向け倉庫を出て行った
＊
黒「マジで勘弁してくれ」
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ユウ(プロフ) - ありがとうございます！訂正いたしました！ (2017年8月4日 20時) (
レス) id: 926e734020 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - この小説めっちゃ面白いです！！他の小説も頑張ってください！あと万円の笑みじゃなくて満面ﾃﾞｽﾖ!!! (2017年7月2日 5時) (レス) id: 446db82ac2 (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ(プロフ) - ぜひ、読ませてください。更新楽しみにしています！ (2016年10月10日 19時) (レス) id: 00f07bd6cb (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 赤髪の桜さん» そんなこと言っていただけるなんて嬉しすぎて泣きそうです｡｡｡これからもよろしくお願いします！ (2016年10月10日 12時) (レス) id: f358816963 (このIDを非表示/違反報告)
赤髪の桜 - 今まで読んできた小説の中で一番面白かったです！これからもがんばってください！(ノ´∀｀*)恋愛 (2016年10月10日 8時) (レス) id: 4b4301a4fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ
| 作成日時：2016年10月8日 20時
