No.22 クロのジャージ ページ24
黒「悪いな、またマネやらせて」
午前中の練習が終わり昼食後
私はスポドリのボトルを洗うため水道にいると
後ろからクロもやって来た
『何言ってるの
参加させてもらえるだけ有難いから
これくらいはさせてよ』
黒「そうか、サンキュ…」
そこまで言ってクロの動きが止まったかと思えば
黒「おい、これ着てろ」
『うわっ』
突然クロが肩にかけていたジャージを私に被せてきた
『え、何急に
私寒くない、てかむしろ暑いよ』
黒「いいから着てろ」
『ハイ』
またも後ろからの圧力に
渋々クロの赤いジャージを羽織る
黒「っ…」
今度は赤面するクロ
『？』
なんか忙しそうなヤツ
さっきから何がやりたいのか分からないクロに首を傾げつつ
私は蛇口を捻りボトルを手に水にさらした
『あ』
そこで気付く、袖が濡れそうなことに
黒「や、やっぱでかいな」
『ごめん』
黒「袖捲るからちょいじっとしてろ」
『う、うん』
そう言ったかと思うと
クロはそのまま私の後ろから手を伸ばし袖を捲り始めた
身長差があるので自然とクロは
私に覆い被さるようになる
背中に感じるクロの温もりに
少しドキッとしてしまう
『…クロやっぱデカイね』
黒「Aやっぱちっこいな」
『…』
黒「お前身長いくつ？」
『164』
黒「ちっこいな」
『チビチビうるさい
それに女子にしては高いほうだし』
黒「チビとは言ってねーよ
“ちっこい”って言ったんだよ」
『同じです！
てかクロからしたらほとんど皆小さいじゃん』
黒「まあな」
『…なんかムカつく』
黒「ｹｹｯ、ま、Aは可愛いからいーじゃねーか」
『だから私はチビじゃない！』
黒「…伝わってねー……」
『え？』
黒「…何もねーよ
よし、これで大丈夫だろ」
その言葉とともに背中の温もりが遠ざかる
『ん、ありがと』
そう言い後ろを振り返ると
クロがじっとこちらを見ていた
『な、何？』
黒「Aが俺……音駒のジャージ着てるのが…新鮮で」
『似合う？』
冗談交じりで笑って言ったのだが
黒「すげー似合ってる
もうずっと音駒のマネやってくれりゃいーのに」
真面目な顔で返された
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ユウ(プロフ) - ありがとうございます！訂正いたしました！ (2017年8月4日 20時) (
レス) id: 926e734020 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - この小説めっちゃ面白いです！！他の小説も頑張ってください！あと万円の笑みじゃなくて満面ﾃﾞｽﾖ!!! (2017年7月2日 5時) (レス) id: 446db82ac2 (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ(プロフ) - ぜひ、読ませてください。更新楽しみにしています！ (2016年10月10日 19時) (レス) id: 00f07bd6cb (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 赤髪の桜さん» そんなこと言っていただけるなんて嬉しすぎて泣きそうです｡｡｡これからもよろしくお願いします！ (2016年10月10日 12時) (レス) id: f358816963 (このIDを非表示/違反報告)
赤髪の桜 - 今まで読んできた小説の中で一番面白かったです！これからもがんばってください！(ノ´∀｀*)恋愛 (2016年10月10日 8時) (レス) id: 4b4301a4fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ
| 作成日時：2016年10月8日 20時
