No.15 安心 ページ17
『いや、違う違う
徹の手も綺麗だけど
やっぱり大きくてゴツゴツしてて
男の人って感じするから』
及「なんだ、そういうことか」
以前岩ちゃんに言われた
“男として見られてねーんじゃねーの”
という言葉が頭をよぎったのだが
違うと分かり一安心した
それもつかの間
『包まれてる感あって安心する』
及「っ…」
Aの言葉に俺は息を呑んだ
及「……好き…」
そして気付くと俺は小さくそう呟いていた
『え？』
けれどAには聞こえていなかったようで
首を傾げている
俺はAの手を掴んだまま
体を起こしAをじっと見た
『え、ん？』
そんな俺を前にAは戸惑っている
及「好き……」
『……』
俺の顔が真剣なことに驚いたのか
一瞬Aは停止したが
それからまたいつも通り笑った
『そ、そんな徹、私の手好きなの』
そっちの好きでは…ないんだけどね
こうして優しく笑うAは
そんな事微塵も思っていないのだろう
するとAはハッとし
『あ、私献立書いてるんだった
ごめん早く終わらせるね』
思い出したように言う
及「う、うん」
それからシャーペンを手に
再びノートに向かい出すAを見て
俺はふと我に返った
…俺今……何した
告白…したよな……
まあちゃんとAには伝わらなかったけど
もし伝わってたらどうなってたのだろう
残念だったような
でもどこかで安心もしていた
そんな自分に腹が立つ
けれどそんな中分かったことがあった
やっぱり俺はどうしてもAが好きだ
だから結果なんてもうクヨクヨ考えていられない
いつまで経ってもこれじゃダメだろ
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ユウ(プロフ) - ありがとうございます！訂正いたしました！ (2017年8月4日 20時) (
レス) id: 926e734020 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - この小説めっちゃ面白いです！！他の小説も頑張ってください！あと万円の笑みじゃなくて満面ﾃﾞｽﾖ!!! (2017年7月2日 5時) (レス) id: 446db82ac2 (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ(プロフ) - ぜひ、読ませてください。更新楽しみにしています！ (2016年10月10日 19時) (レス) id: 00f07bd6cb (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 赤髪の桜さん» そんなこと言っていただけるなんて嬉しすぎて泣きそうです｡｡｡これからもよろしくお願いします！ (2016年10月10日 12時) (レス) id: f358816963 (このIDを非表示/違反報告)
赤髪の桜 - 今まで読んできた小説の中で一番面白かったです！これからもがんばってください！(ノ´∀｀*)恋愛 (2016年10月10日 8時) (レス) id: 4b4301a4fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ
| 作成日時：2016年10月8日 20時
