prologue ページ1
「“今年も来るよな”」
『え、何が』
「“分かんねー？”」
『電話に出て第一声がそれとか
普通に分からないから』
「“梟谷学園グループの”」
ああ、合宿の事でしたか
『クロ言葉足りなさすぎ』
黒「“スマンスマン”」
電話の向こうの彼は笑ってそう言った
『絶対思ってなさそうだけどね』
黒「“まあな”」
『認めてるし』
黒「“で、来れるか？”」
『日にちは？』
黒「“7月の7、8日と
7月下旬から8月にかけての1週間の方は去年と同じ日だ”」
『7日からのはちょうどムリだ…
あ、でも2日目に顔だけ出すかも』
黒「そうか
8月の方はどうだ」
『そっちは行ける』
黒「“わかった
じゃそれで猫又監督に言っとくな”」
『ありがとう
猫又監督にも宜しく伝えて』
黒「“おう
そういや青城の方は合宿ねーのか？”」
『あるよ
でもちょうど入れ替わりであるから大丈夫』
黒「“お前合宿三昧だな”」
『あ、ほんとだ
…てかさクロ』
黒「“何だ？”」
『電話の声ってやっぱ違うよね』
黒「“は？急にどうした”」
突然そう切り出した私の言葉に
驚いているのが分かる
『いやクロだけどクロじゃないなーって』
黒「“何だそれ
生の黒尾さんの声聞きたくなっちまったってか？”」
『うん、そうだね
久しぶりに会えるの楽しみにしてる』
黒「……」
するとなぜかクロは黙ってしまった
『クロ？』
不思議に思い名前を呼ぶと
クロはやっと声を出す
黒「“お前な…”」
『何？』
黒「“誰彼構わずにそういうこと言わない方がいいぞ”」
『はい？』
黒「“そういう…
…つってもムダだよな”」
『え、ちゃんと言ってくれないと分からないって』
黒「“いや、何でもねー
とにかく気を付けろ”」
『？意味分かんない』
黒「“おう、もうそれでいいから
今年の合宿も思う存分バレーしような”」
結局良く分からなかったが
クロはさっと話題を変えてしまった
まあバレーができるなら何でもいいか
『勿論！』
私は向こうには見えないが笑顔で返事をした
＊
黒「“俺もAに会えるの楽しみにしてるぜ”」
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ユウ(プロフ) - ありがとうございます！訂正いたしました！ (2017年8月4日 20時) (
レス) id: 926e734020 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ(プロフ) - この小説めっちゃ面白いです！！他の小説も頑張ってください！あと万円の笑みじゃなくて満面ﾃﾞｽﾖ!!! (2017年7月2日 5時) (レス) id: 446db82ac2 (このIDを非表示/違反報告)
トモシビ(プロフ) - ぜひ、読ませてください。更新楽しみにしています！ (2016年10月10日 19時) (レス) id: 00f07bd6cb (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 赤髪の桜さん» そんなこと言っていただけるなんて嬉しすぎて泣きそうです｡｡｡これからもよろしくお願いします！ (2016年10月10日 12時) (レス) id: f358816963 (このIDを非表示/違反報告)
赤髪の桜 - 今まで読んできた小説の中で一番面白かったです！これからもがんばってください！(ノ´∀｀*)恋愛 (2016年10月10日 8時) (レス) id: 4b4301a4fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ
| 作成日時：2016年10月8日 20時
