No.31 迷子 ページ33
私の毎日の日課
それは朝のランニングだ
今日はゴールデンウィーク初日の月曜
部活がないのでいつもより時間を遅め
せっかくなので距離を伸ばすことにした
＊＊＊
合宿のため宮城に来ているのだが
いつの間にか研磨がいなくなっていた
仕方なく俺が1人探しているが
土地勘があるわけもなく
何処にいるかなんて全く検討がつかない
『クロ？』
そんな時だった
黒「Aじゃねえか！
何でこんなとこにいんだ？」
『私はジョギングしてて…
クロこそ何でここに？』
黒「研磨が迷子」
『え、迷子！？
私も一緒に探そうか』
黒「それすっげー助かる」
ということで手伝ってくれることになったAに
心底感謝していると
子供達の会話が耳に入ってきた
「さっきあっちの空き地んとこで
ゲームしてる金パツ赤ジャージの不良いた」
それを聞いた瞬間
俺とAは顔を見合わす
『それって』
「ああ…あっちの空き地ね
分かるか？」
『うん』
俺はジャージの上着を脱ぐと
“しゃがんでゲームをしている金パツ赤ジャージの不良”
の顔を確かめるため
Aと共に歩き始めた
久々のAと他愛もない話をしながら
人気の少ない朝の住宅街を歩く
密かに研磨の迷子にも感謝した
＊＊
しばらくして黄色いカーブミラーの目立つＴ字路に出た
黒「ビンゴ」
空き地かどうかまだわからないが
道路脇のフェンスの土台には
確かに赤いジャージの研磨が腰かけていた
少年の言っていたようにゲームはしておらず
道でも聞いているのか
中学生くらいの少年と何か喋っている
黒「まさか本当にいるとはな」
『良かったじゃない早く見つかって』
黒「まあな」
俺は小さく溜息をつき言った
黒「研磨！」
すると研磨はこちらに気付く
孤「あっ、クロだ」
黒「…ったく」
俺達のもとまで来て
孤「またね、翔陽」
喋っていた少年に手を振った
こっちはさんざん捜したのにいい気なものだ
黒「勝手にフラフラすんな」
孤「ごめん」
黒「知らない土地なんだから気を付けろ」
孤「うん…
でもクロ…Aと一緒だったんだね」
黒「ああ、お前のこと探してる時に会った」
孤「そうだったんだ」
黒「一緒に探してくれたから礼言っとけよ」
孤「うん…ありがと」
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あんこ - 北川第一が北山になってますよ (2018年6月9日 5時) (
レス) id: aed935a54c (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 刹那さん» ご指摘ありがとうございます。訂正いたしました。女バレの件ですが、重々承知しております。その上で勝手ながらお話の都合上そう設定いたしました。一応本文の方でも報告させていただきましたが、不快な思いをさせてしまったのであれば申し訳ございません。 (2017年8月7日 0時) (レス) id: 90a11583d9 (このIDを非表示/違反報告)
刹那 - 青葉城西が青葉西城になってましたよ。あと青城は女バレありますよ。 (2017年8月6日 23時) (レス) id: d416cfb795 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - トモシビさん» トモシビさん！ありがとうございます。やっぱりそこは夢小説ですしね(笑) (2016年8月21日 13時) (レス) id: c6df74eb7a (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - a i ra nさん» ありがとうございます！これからよろしくお願いします！ (2016年8月21日 12時) (レス) id: c6df74eb7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ
| 作成日時：2016年8月19日 11時
