【ハリーポッター】アイオライト【フレッド・ウィーズリー】 (ページ4)

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2話ページ4

それからしばらくして、セブルスは授業の準備のため、ホグワーツに行ってしまった。

いつもはこの日になると寂しくなるのだが、今日はちっとも寂しくない。

何故なら9月1日になればセブルスと会えるから。

学校でのセブルスの評価はある程度知っている。

スリザリン贔屓でグリフィンドールを嫌っているとか、宿題が多すぎるとか。

たまに先生の間でも噂になるぐらいだ。

よっぽど生徒にとっては嫌な先生なのだろう。

スリザリン贔屓なところは大分、子供っぽいなとは思うけど、優しいところもあることを私は知っている。

宿題とかも出来るだけ落第を出さないようにする救済処置みたいなものだろう。

その優しさを素直に出せないのがセブルスだ。

ツンデレの典型的なタイプだと思っている。

そんなセブルスを私は尊敬している。

スリザリン贔屓で有名だけど、身内には甘いので、私がスリザリン以外になっても生徒いびりの対象にはならないだろう。

1度、「スリザリンに入ってほしい？」と聞いてみたところ、「どこでも構わん」との返事を貰ったので、出来ればグリフィンドールに入りたい。(別にスリザリンが嫌なわけじゃない)

グリフィンドールはなんか楽しそうだ。

掃除をしながらそんなことを思っていると、大事なことを思い出した。

新学期の準備が終わってない。

新学期まであと1日だ。

まさか前日まで忘れるとは…

早めに行こうと思ってたのに！

『やばいやばい！煙突飛行粉(フルーパウダー)どこ？！あー！お金も、カバンどこに置いたっけ？』

さっきまで静かだった空間が一気に騒々しくなる。

急いで用意をし、袋に入っている煙突飛行粉(フルーパウダー)を一摘みして暖炉に振りかける。

すると、暖炉の火が赤色から緑色に変わった。

暖炉の中に入ると灰が口の中に入ってきてむせそうになるが、なんとか抑えてはっきりと叫ぶ。

『漏れ鍋！！！』

そう言った瞬間、全身が捩れるような気持ち悪い感覚に襲われる。

気づいたら地面に足がついていて、フラフラするせいで、なかなか平衡感覚が戻らない。

気づいた時には体が傾いていて、地面が目の前に迫っていた。

次にくる衝撃に耐えようと目をぎゅっとつぶった。

…痛くない？むしろ、あったかい

バッと顔を上げるとそこには毛むくじゃらの大男がいた。

ハグリッドだ。

よく見ると、その後ろには眼鏡をかけた男の子がいる。