5人目のT.D.D！？PART6【ヒプノシスマイク】 (ページ6)

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ラップ206 ページ6

幻太郎「………好きです」

そう言われ、唖然とする

まさか、夢野先生からその言葉が紡がれるとは

A『え……あぁ……えと、何がですか？』

そりゃそうだろう

好き、だなんて

自分の事なはずない

自惚れるな、わたし！！

幻太郎「…順序、間違えましたね」

A『はぁ…』

夢野先生の目がわたしを見据える

澄んだ瞳に見つめられ、

わたしは目線を逸らせない

心のうちまで見透かされているような

そんな気分になる

幻太郎「長く、言おうか言わまいか考えていました。ここまでずるずると……」

A『……』

幻太郎「もし、伝えてしまえば…この関係が終わってしまうかもしれない。それが怖かった」

いつもの夢野先生ではない

弱々しい

幻太郎「最初は、ただのお金持ちのお嬢さんのワガママに付き合わされるとめんどくさい気持ちであなたのもとに赴きました」

…すみません、その節は

父が……

幻太郎「しかし、会ってみるとそんな小生の予想を打ち砕きましたね。あなたは全くそんな気すらしない。己より他人を優先する心優しい方でした」

…心優しい、て

そんな…

幻太郎「貴女と過ごすうち、小生は惹かれていきました。あなたの優しさ、全てに…惹かれましたよ」

そう言う夢野先生の表情は和やかだった

わたしは、そんな微笑みに

息を呑む

美しく微笑む夢野先生に……

見とれてしまった