5人目のT.D.D！？PART6【ヒプノシスマイク】 (ページ11)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:22,834 hit

ラップ211 ページ11

左馬刻side

乱数『てなわけで、やっとくっついたんだよ～』

左馬刻「…そうか、よかったじゃねぇか」

乱数からの電話は、

Aと小説家がやっとくっついたという

報告の電話だった

乱数『もう、心配はいらないね』

左馬刻「……そう、だな」

今までは、俺様たちの仲間で

共に過ごしてきた時間はとても長い

Aも言っていたように、

俺様たちはみな、彼女との時間がかけがえのないもの

そんな彼女が、今

新しい世界へと飛び出していった

俺様たちと歩んでいた道を、

少しだけ外れて、

隣には俺様たちじゃなくて、

あの小説家がいて…

乱数『ちょっとだけ、寂しいなぁ』

そう、乱数が口にする

"寂しい"か…

そう言われれば、そう

でも不思議と、

あいつの笑ってる顔が見られるなら、

幸せなら、

これでもいいやって割り切れる

いつかはくることだったんだ

ずっと、近くで、隣にいられるなんて

思っちゃいなかったよ

左馬刻「……乱数、仕事があるから切るぞ」

乱数『はいは～い！またねぇ～』

乱数の高らかな声を聞き、

通話を切る

……やっと、か

これで、吹っ切られる気がする

長かった俺様の初恋は、

結果、こうなってはいるものの

良かったと思う

楽しかった、幸せだった

左馬刻「………よし、仕事すっか」

腰を上げ、

部屋を出て、仕事へと向かった