150×2=? ページ32
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石川さんのおかげで黒服部隊を借りることができた私たちは、たった今任務場所についた。
今回の相手はみたま會といい、150人を抱える割と大きめの組織なわけだが、このことを中原さんに話したらこんな答えが返ってきた。
「四十人ずつ殺れば手前ら四人だけでもいけるんじゃねェか?」
「何言ってるんですか?」
おっといけない、思わず本音が。
まずいと思ったが、中原さんは気分を害すでもなく軽く笑って話を続ける。
「冗談だよ。俺ならできるがな」
それは冗談ではないですよね?という言葉を今度は飲み込んで適当な相槌を打ちながら続きを聞く。
「紅葉の姐さんに頼んでみたら如何だ?俺からも云ッとくが、手前ン処の石川もツテあるだろ?」
そうアドバイスを受け、石川さんに相談したら一瞬でOK貰って来た。
リアルに五秒くらいだった。
すげえ、と感心しているうちに一週間が過ぎ(?)、作戦も準備も万端の体制で作戦決行の日。
今回の相手が銃の密売をしているところを直接抑えて殲滅。
簡単に見えて一番難しい系ですよねーわかります。
「わかんねーよ殺すぞ!!(小声)」
「落ち着いてAちゃん」
ごめんなさい石川さんこればかりは。
なーにが150人だ???
どう見てもその倍いるだろ現場!!
計画全部狂ったよ!
当然撤退するという選択肢はないので一人で頭を抱えていると、レマルクさんが私を作戦会議の輪に引きずり込んだ。
石川さんが言う。
「外国人も混じってるみたいだから、取引先が偶々来てたと考えられるね。勘づかれたわけでは無さそうだ」
「……海外組織にまで喧嘩を売るのはまずい」
「イヤ、多分アレは新しい組織だヨ。人数もアレで全部じゃないかナ」
確かに、うっすらと報告書かなんかで読んだ気がする。
ロシア系の新興勢力、ラーダスチ。
ロシア語で「喜び」とかいう意味らしい。
組員は体のどこかに天使の羽の刺青が入っているという。
正直ふざけてるとしか思えない。
すると、通信が入った。
「両者の間で口論が始まりました。まもなく衝突するかと」
「了解」
いよいよ状況は切迫してきた。
必死に頭を働かせる。
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謝罪しかないです。
でもすみません。
多分これからも更新速度変わらないです。
ごめんなさい。
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作者名:のーと。 | 作成日時:2018年10月1日 22時