神様 ページ6
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視界が開けると、真っ白。
真っ白(二回目)
病んでどうぞみたいな場所。
きょろきょろと見回すと、人がいた。
実際はきょろきょろじゃなくてきょろくらいなんだけどそんなことはどうでも良くて、人がいたことに私は安心した。
安心したはいいが、どうすればいい。
無視は論外。
かといって話しかけるのも私の性格上無理がある。
そんなことを悩んでいると、向こうからこちらへ近づいてきた。
にこにこしている。
気持ち悪いくらいににこにこしている。
「こんにちは。ぼくは神」
「……は？」
今の私の気持ちを忠実に表すとしたら、
反 応 に 困 る 。
会っていきなり「ぼくは神」なんて気が触れている人だ。
あんたちょっと頭おかしいんじゃないのとしか反応のしようがない。
「急にごめんね。君の状況を説明しに来たんだ。このまま行けばね、君ね、死ぬのね」
「ひ？」
前言撤回させてもらう。
この人相当頭がおかしい。
「えっと、君の前の人生…そうそう君、転生したの。死神が間違えて君の命持ってきちゃってね、もう取り戻せないから転生させた」
「ふ？」
今気づいたけど私の返し方も相当頭悪い(無意識)
「で、話を戻すと、君このあと殺される予定なんだけど、流石に可哀想だからぼくがちょちょっといじって君を異能力者にしたの」
「……は？」
「異能力っていうのはね、そのまま普通じゃない能力のことだよ。まあそれは生きていく上でわかるとして、君の異能力は相手からの異能力での攻撃を無効化する能力。相手の力を封じ込めることは出来ないよ。それから、自分の最後に受けた異能力攻撃をコピーできる」
全くわからなかった。
最初の二秒でダウンしてしまった。
ただ、だんだん悟りを開いてくる。
自分の命間違えて取られたらそれはたまったものではないが、なんか面白そう(？？？？？？)なので許す。
神様(自称)がまたにっこり笑うと、再び視界が暗転した。
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作者名：のーと。 | 作成日時：2018年2月6日 18時
