探偵社 4 ページ8
泣き疲れたのか太宰の腕の中で眠ってしまったAを大事そうに抱えた太宰がAの顔を覗き込む面々に苦笑いをし昔話をしようと微笑んだ
それは太宰がポートマフィアを抜ける数ヵ月前の話だった
その日丁度Aの事を見ている事のできる者が居なかった為Aは太宰の部下と共に建物の外で太宰と中也の任務が終了するのを待っていた
交渉は滞りなく終わり太宰と中也が建物から出てきた時二人が見たのは数名の敵の死体と重症の部下達だった
中「大丈夫か!?
何があった!?」
「建物…から………数名…出て……きて……銃を………」
太「そうか…………!!
Aは!?」
部下の言葉を聞いて視線を車に向けると至る所に穴が空いた乗ってきた車があり中也と太宰は短く喉を鳴らした
太「もし……あの中に…Aが居たら……
私はこの建物を潰してしまうかもしれないね」
中「A!!」
動けずにいる太宰の横から中也が弾丸のごとく車に走り寄ると扉を半ば引き剥がす用に開き車内を覗き込んだがそこにはAの姿はなく中也はその場に膝から崩れ落ちた
中也が崩れ落ちたことで太宰は意味を理解し呆然と車に足を踏み出した
すると小さく啜り泣く声が何処からか聞こえた事に太宰は気が付き車に走り寄りトランクに耳を押し付け膝をつき歯を食い縛っている中也を呼んだ
太「中也!
ここを開けるんだ」
中「武器なんていらねェよ
今すぐ潰してやる……」
太「違う!
ここは武器が入ってる……つまり?」
中「防弾処理がしてあるにきまって…………!!
どけ!!」
中也が乱雑にトランクを抉じ開けるとそこには縮こまったAが涙を流していた
『ちゅや………うわぁぁぁぁぁん』
中「A!!!」
太「よかった……」
太「…………って事があって
それ以来Aは暗い所が駄目なのだよ
私か中也が隣にいてあげれば大丈夫なんだけど一人だと駄目だね」
国「お前は暗闇に置いていきそうだな」
太「何故だい!?」
敦「パニック状態のAちゃんを見てニヤニヤしていた太宰さんですからね」
太「それはほら
可愛いから」
敦「うわぁ…………」
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作者名:つばさ | 作成日時:2018年3月6日 20時