56 切断 ページ6
フランケンシュタインの足が切断されそうな頃、彼の不在中の家では家主を探しに行く準備が進められ、タキオが銃の手入れをしていた。
「あれ?前のと違う?」
「ああ…万が一のためにってここの主人から渡されてたんだ。」
昔ので痕跡残すとマズいからちょうどよかった。と話すタオとタキオの横でAはタキオの手にある銃をじっと見つめる。
映画などでしか見たことのないソレは実物を前にしてもAには全く実感が湧かない。
彼らはこれから戦闘になるかもしれない場所へと赴くのだ。
また怪我を負うかもしれず、もしかするとフランケンシュタインも既に怪我をしているかもしれない。
心配そうに自身の手にある銃を見つめるAへタキオが声をかける。
「そんな心配そうな顔をするな。ただの偵察だ。」
掛けられた言葉にはっと意識を取り戻したAは駄目元でお願いをしてみた。
「私を一緒に連れて行ってはもらえませんか??」
「なんだって!?」
Aからの信じられない申し出に過剰に反応したのはタオだ。
タオの過剰な反応はいつもの事だが、いかんせん声が大きい為その後ろで言い合いをしていたレジス達も言い合いを止めてこちらを振り向く。
レジスとの口喧嘩でAの話を聞いてなかったM-21はA達に近づき、彼女の頭を撫でながら話に参加した。
「どうかしたのか?」
どうしたもこうしたもないよ!とAが彼らに付いて行きたいと申し出てきた旨をタオは鼻息荒くM-21へと告げる。
「それは、了承しかねるな…。」
「自分でも無茶な事は分かっています。……けれどまた誰かが傷付くかもしれないのに何もせずにはいられません。」
「今回は偵察だけだ。戦闘にはならない。」
「では100%約束していただけますか?無傷で帰ってくると…。」
それは…。とAの勢いに押されM-21が口ごもる。
先程レジスと舌戦を繰り広げた同一人物とは思えないほどタジタジでAの頭を撫でていた手は中途半端に浮いていた。
M-21ではダメだ負けると判断したタオが加勢に入る。
「でももし戦闘になったとしたらAちゃん自身に危険が及ぶかもしれないんだよ?」
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ちるちる(プロフ) - ノブレス大好きです！お話もめっちゃ面白かった！！続きが気になります！ (2022年11月27日 20時) (
レス) @page27 id: ace1fac0f2 (このIDを非表示/違反報告)
UYK(プロフ) - カントウさん» こちらこそ嬉しいご感想ありがとうございます。理想的と言って頂けて本当に感無量でございます。大変遅くなり申し訳ございませんが更新致しましたので宜しければ読んでいただけますと嬉しいです。宜しくお願い致します。 (2021年2月3日 22時) (レス) id: 3951a69e6f (このIDを非表示/違反報告)
UYK(プロフ) - kazokulove0115さん» 初めまして。私もノブレスめちゃくちゃ好きです。このような拙い文章の続きを楽しみにしてくださって本当にありがとうございます。私自身の自給自足の為、書き始めた小説ですが楽しんで頂けて幸いです。更新は亀の歩みですが、これからも宜しければお楽しみください。 (2021年2月3日 22時) (レス) id: 3951a69e6f (このIDを非表示/違反報告)
カントウ - ノブレス夢を探して辿り着きました。すっごく理想的な話をありがとうございます！！！続き、楽しみにしてますので、宜しくお願いします！ (2020年12月1日 23時) (レス) id: a168b0f487 (このIDを非表示/違反報告)
kazokulove0115(プロフ) - はじめまして。ノブレスめちゃくちゃ好きです。続きがすごく気になります。ノブレスの夢小説色々探してはいますが全くなく、断念しようかと思っていたところでした。小説見れて嬉しかったです。次の更新楽しみにしています。 (2020年9月4日 11時) (レス) id: ef84592b87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：UYK | 作成日時：2018年8月23日 0時
