54 焦点 ページ4
「焦点の合ってない時の顔よりステキ〜、表情も生き生きしてて…。」
さっこっちこっち〜と、ドクターアリスはフランケンシュタインの腕に自分の細腕を絡めながら彼をソファへと誘う。
彼に飲み物を勧め主人自らもてなしていた。
それを甘んじて受けた彼へ、ハテナでいっぱいでしょ？とにこやかに問いかける。
「だとしても答えては頂けませんよね？」
「……………。」
彼女は物分かりの良い答えに一瞬表情を無くすも、可愛こぶるように先を促した。
「まぁ〜どうしてわかったのかしら？」
当てずっぽうです、と笑う彼の意図は探りにくく、まるで誰かの部下のようだ。
そんな彼をもっと気に入った彼女は何も教えられない事を謝罪し、聞いてもいないのに特に自分の年齢と恋人の有無はね、と続けた。
当たり前だがそんな情報など全く興味がない彼は笑顔のまま問題ないことを告げる。
「キャックールなんだから〜…それから肝に銘じて欲しい事が一つ….…。」
「質問、外部との連絡、逃げる事の禁止ですね?」
「まぁ〜物分かりまでいいんだから〜!本気で惚れちゃいそう…ドキドキしちゃう……その通り外部との連絡も許可なく外出するのもダメよ。その代わりここでは好きなようにすればいいわ。携帯も持ったままでいいわ。ぜ〜んぶあなたを尊重したい私の小さな気遣いなんだからね。」
彼女の気遣いを感じられないくらいの制約をフランケンシュタインは、気のきくお方で…とほぼ聞き流していた。
「でしょ?でも絶対にこっそり連絡しようとか思わないこと。できるはずもないけどそんな事をしたところで外部に出る電波はぜんぶ記録に残っちゃうんだから…もし私を裏切ったりすれば…簡単には殺さないわ。むしろ死んでも生きてもない状態にして…キャッ考えただけでもイヤんなっちゃう♡」
側から聞くと、かなり理不尽で傲慢な禁止事項を彼女はぺらぺらと述べる。
破った際の罰を想像して頬を赤く染める様はとても悪趣味だ。
そんな彼女をフランケンシュタインは無視し先程のメールの為に立ち上がる。
「残念ですがそのお言葉には従えません。」
「どういう事かしら?」
「……………。」
「そろそろ帰らねば。」
フランケンシュタインが主人の言いつけを守らぬせいか、彼が意識を取り戻してから静観していたユーリの眼光が鋭くなった。
「え〜帰っちゃうの? 」
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ちるちる(プロフ) - ノブレス大好きです！お話もめっちゃ面白かった！！続きが気になります！ (2022年11月27日 20時) (
レス) @page27 id: ace1fac0f2 (このIDを非表示/違反報告)
UYK(プロフ) - カントウさん» こちらこそ嬉しいご感想ありがとうございます。理想的と言って頂けて本当に感無量でございます。大変遅くなり申し訳ございませんが更新致しましたので宜しければ読んでいただけますと嬉しいです。宜しくお願い致します。 (2021年2月3日 22時) (レス) id: 3951a69e6f (このIDを非表示/違反報告)
UYK(プロフ) - kazokulove0115さん» 初めまして。私もノブレスめちゃくちゃ好きです。このような拙い文章の続きを楽しみにしてくださって本当にありがとうございます。私自身の自給自足の為、書き始めた小説ですが楽しんで頂けて幸いです。更新は亀の歩みですが、これからも宜しければお楽しみください。 (2021年2月3日 22時) (レス) id: 3951a69e6f (このIDを非表示/違反報告)
カントウ - ノブレス夢を探して辿り着きました。すっごく理想的な話をありがとうございます！！！続き、楽しみにしてますので、宜しくお願いします！ (2020年12月1日 23時) (レス) id: a168b0f487 (このIDを非表示/違反報告)
kazokulove0115(プロフ) - はじめまして。ノブレスめちゃくちゃ好きです。続きがすごく気になります。ノブレスの夢小説色々探してはいますが全くなく、断念しようかと思っていたところでした。小説見れて嬉しかったです。次の更新楽しみにしています。 (2020年9月4日 11時) (レス) id: ef84592b87 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：UYK | 作成日時：2018年8月23日 0時
