貴方だけのお人形 2 ツイステ (ページ6)

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取引ページ6

ジェイドが入ってくる。紅茶を置くと、フロイドと一緒に僕の後ろに立った。一瞬ジェイドが客の事を睨みつけた気がするが、気にせず進める。
「これは陸の飲み物でハーブティーと呼ぶものなのですね。いやあ陸には「御託はいい。さっさと取引するぞ」･･･」
コイツは苦手だ。努力をしなくても体型をキープ出来て才能があって僕のような･･･あぁいけないいけない。商売には私情を挟んでは失敗してしまう。笑顔を見せて謝る。
「それは申し訳ありません。では、今回はどのようなご用事で？レオナ・キングスカラーさん？」
客、レオナ・キングスカラーが睨みつけてくるが負けじと目を見つめる、舐められてはいけない。ここで負けたら後々面倒な事になる。するとキングスカラーが溜息を着いた。
「魔力増幅薬が欲しい。お前程の頭脳なら作れるだろ？」
ニヤとキングスカラーが笑う。顔が良いので迫力がある。
「ご謙遜を･･･まぁしかし出来ないことはありませんが･･･少々対価が高いですよ？」
「金なら幾らでも出せる。そうだな･･･五百万マドルまでは出せる」
五百万！？これだからお坊ちゃんは･･･心の中で舌打ちをする。
「もちろん、マドルは頂きます。そうですね･･･五十万マドルほど」
「？それぐらいで良いのか？」
コイツっ･･･！！今わかった。コイツとは一生分かり合えない。気を落ち着かせるために咳払いをする。
「もうひとつあります。こちらです」
スマホを見せる。すると驚いた顔をして威嚇してきた。第二王子とはいえ百獣の王の迫力は生半可なものでは無かった。だが、予想以上の表情が見れたのでこれはこれで面白い。
「こちらはケイトさんのマジカメです。この少女に見覚えはありませんか？」
「てめぇっ･･･！」
「対価は二つ。五十万マドルとこの少女の情報です。それに応じてくれなければ取引の話は無かったことに」
「･･････っ分かった」
「交渉成立ですね、ではこの契約書にサインを」

「アズール、少々お話が」
取引が終わり、モストロラウンジに戻ろうとするとジェイドに話し掛けられる。どうせまた新メニューはキノコ料理にしろとかだろう。キノコは散々だ。
「キノコ料理はメニューに入れませんよ、おそらく人気は出な「いいえ、今回は違います」･･･なんです？珍しいですね」
ジェイドがスっと目を細める。まるで捕食対象を狙っているかのように。
「レオナさんから頂くあの少女の情報僕にも提供して下さい」
「･･･僕にメリットはありますか？」