貴方だけのお人形 2 ツイステ (ページ11)

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説明書ページ11

「なぁに！？Aちゃん！」
離れているが、Aちゃんが話しかけてくれたからテンションが高くなってしまった。こてん、顔を傾けるAちゃんは可愛すぎる。顔が良い。僕は思わず顔を隠した。するとその様子を見てたジャックが引いた顔をして、Aちゃんを隠そうとするが、Aちゃんはジャックの腕からスルリと抜けて僕の所に来てくれた。
「聞きたいことがあるのだけど」
Aちゃんに頼られてる。その事に心が浄化されていくような気がした。
「うんうん！何でも聞いて」
「どうしてエースとデュースは合わせないの？」
「え？」
Aちゃんが指を指す。すると、デュースが突っ走ってディスクをゴール直前まで持っていこうとしていたが、レオナさんに取られ、速攻をされていた。デュースの真反対の位置にはエースがいる。
「エースがそこにいるなら、グリムが魔法を使って撹乱させてその内にエースにパスを渡せばいいのに、デュース周りのこと見えてない。それにエースも声を上げてるけど、サバナクローの中に突っ込むから取られちゃう」
よく見ると、Aちゃんが手に持ってる本はマジフトの説明書みたいなものだった。まさか、今までずっとこれを読んで･･･！？
「ねぇユウ」
「へ！なに！？」
「この事、ケイトに言ってきて。ケイトなら、まとめられるかも」
確かにケイトさんは観察力が高い。点が取れているのも、ケイト先輩のフォローがあったから。もしかしてAちゃん、それに気づいて。僕は分かった！っと言ってケイトさんの元へ走った。
「ケイトさん！」
「ユウちゃん！？ちょっと今ごめんだけど･･･」
「聞いてください！エースとデュースは良く真反対の位置にいるのでグリムの魔法で撹乱させてその内にエースにディスクを渡させて下さい！多分敵はびっくりすると思うので･･･」
「！分かった！サンキューユウちゃん！」
ケイトさんは再びマジフトに戻り、グリムとデュースとエースに指揮をとった。すると、Aちゃんが言っていた通り、点が連続で入ったのだ。
「ちっ草食動物な舐めやがって･･･！」
「俺は雑食だ！」
「そういう問題じゃないデュース！グリム！俺の風魔法に合わせて火ぃふけ！」
さっきのが嘘かのようにエース達は点を取り始め、サバナクローに追いつくかもしれないぐらいの点差になっていた。
「凄いね！Aちゃん！」
「別に･･･本に書いてあったから･･･それに、仲間だし･･･」
「Aちゃん･･･！」