【浦島坂田船】坂田さんはシスコンでした。

１６話 ページ19

うらたぬきside––


朝起きるともうAの姿はなかった。

先に布団をたたんでいると
勢いよくドアが開けられた。

驚いて振り返ると
そこには坂田。

「坂田？おはよう。どした？」

坂「うらたさん…。昨日Aになにしたの。」

「……へ？」

坂「だから、Aに昨日なんかしたでしょ。」


いつにも増して真剣な表情で言ってくる。


昨日って…
あ、まさか夜のことか。


「あ、えっと…。ちょっとからかったというかなんというか…」

坂「…どういうこと？」

「えっと、ちょっとAをからかってました。」

坂「どういう風に？からかうだけで顔赤らめる？」

「いや、えっと…」


俺は昨日Aにしたことを説明した。


坂「…昨日俺うらたさんに言ったよね？手ださないでねって。話には書いてないけど。」

「はい。言われました。あとメタいです。」

坂「……はぁ。これうらたさんだから許すけど他のやつだったら殺してるよ？」

「(え、ころ、え？)あ、はい。」

坂「じゃあ今回は許す。でも次は無しね。」

「はい。さーせん。」

坂「じゃあ僕2人起こしてくるから下降りてて。もう朝ごはんできてるから。」

「わかった…」


ガチャ


「…………」

はぁー…

めっちゃ怖いなあいつ。
普段あんな顔してないのに…

どんだけAが好きなんだ。

まあ、ちょっと反省しないとな。
次はマジで殺される。



ーー

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