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Youside
王「お前の今回の行動は人という種族を守る行動だ。それは正義であり賞賛されることだ」
『ありがとうございます』
賞賛…
それは妖魔から助けた時だけ
今回は違う。魔族から助けたのだ
関わるのですら良しとされない魔族と関わったのだからそうはならないだろう
王「しかし、それは妖魔から助けた時のみだ。分かっているか?」
…知っています。今考えてた事です
『重々承知しております』
王「お前はそれを守らなかった。他の妖精にも被害が出るとは考えなかったのか?」
考えてなかった…
『申し訳ございませんでした』
王「魔族と関わるとどうなるかはお前が1番分かっている事だろう。」
『はい』
話を聞いている最中私は謹慎になった理由を思い出していた
・
・
・
──────
数年前
私は1匹の魔族に会った
彼はとても小さくそしてとても弱い魔族だった
他の魔族にも虐げられ苦しんでいた彼は魔界と人間界が繋がる日人間界に来た
彼は強くなる為に人間を食べようとしていた
しかし、彼は食べる事が出来なかった
折角捉えた人間を他の魔族に取られてしまったからだ
それを私はたまたま見ていた
ひ弱な彼に同情した私は落ち込んで居た彼に話し掛けてしまった
『ねぇ…君は強くなりたい?』
魔族「なりたい。…他の奴らを見返してやりたい」
『そっか…』
その姿はあまりにも憐れだった
だから私は禁忌とされていた事をしてしまった
『………本当は駄目だけど君は可哀想だから特別に分けてあげる。内緒だよ…これは私の力、横暴な使い方をしたらいけないよ』
魔族「え…」
私の力、つまりは風を操る力を渡してしまった
その小さな魔物はハロウィンが終わる直前に魔界へと帰って行った
その1年後…
彼は変わってしまっていた
小さく弱い名も無い魔族はパズズという上級悪魔になっていた
風と共に熱病を振り撒く残虐な悪魔に…
『そんな使い方をして欲しくは無いよ。どうしてそうなってしまったのかな?』
パズズ「お前はあの時の…」
彼に私の声はもう聞こえていなかった
パズズ「お前を喰えば俺はまた強くなる。その力をその体ごと寄越せ」
『可哀想に…欲望に目が眩んだんだね…』
失望した…
だから彼がこれ以上何もしないように力を奪い取り殺 した
そして彼の魔力に私の気配が混じっていた為妖精王に禁忌を破った事がバレてしまい私は謹慎処分となった
To Be Continued
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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Noah - 初コメ失礼します。こんな面白い作品を、作れるなんてすごいですね!憧れます。更新頑張って下さい!!!!! (2019年5月22日 16時) (レス) id: 6fd567de58 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 初コメントです!英語の部分など、すっごくかっこよかったです!このあとどうなるのか楽しみです!更新頑張ってください! (2019年5月16日 0時) (レス) id: e98ed2f6ee (このIDを非表示/違反報告)
かえで(プロフ) - 初コメント失礼します (2019年3月28日 23時) (レス) id: 93d0b61162 (このIDを非表示/違反報告)
ライアー(プロフ) - コメント失礼します!魔法の呪文唱えるところ(英語部分)がすごくかっこいいです!!更新頑張ってください!!! (2019年3月10日 11時) (レス) id: 526e19e4b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アザミウマ | 作成日時:2018年10月14日 23時