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真「別れよか...俺ら」
「真ちゃん??」
なんで今なんよ、泣かないって決めたやん
絶対泣かへんって。
好きな人を見送るんのも
1つの愛情やて思っとったのに
なんで涙が止まらんのや。
止まれや
真「ほんまに好きな人のとこに行きやA!」
「でも真ちゃん!」
真「俺は、俺はAが笑顔でいてくれた方が嬉しいんや」
「ごめんね、ごめんね。沢山沢山救ってくれたのに。ごめんね真ちゃん...ごめんごめん...」
真「謝って欲しくて言っとるんちゃうよ俺、Aが好きやから、大好きやから言うとるだけや」
「ねぇ、真ちゃん。
これだけは言わせて...ください。
私は貴方に救われました。
貴方の笑顔に優しさに
何度も何度も救われました。
ありがとう、ありがとう。
そしてごめんなさい。
自分の身勝手で真ちゃんを苦しめて、
悲しませて、傷つけてごめんなさい。
今からちゃんと想い伝えてくるね。
最後までワガママな私を、
私の背中を押してくれてありがとう」
真「っっ...おう、行きや!」
「ありがとう、ありがとう。真ちゃん」
そう言って兄ちゃんがいるであろう方に走って行く
Aを目で追い俺はその場に立ち崩れた
真「うっ、う、わぁぁぁぁぁ、ぁぁぁ
っぁぁぁぁぁぁぁ」
人通りが少ないこの場所。
思いっきり俺は泣き叫んだ。
Aへの気持ちを全て無くすように大きな声で泣いた。
A俺こそごめんな。
ずっと辛かったよな...ありがとう、俺といてくれて
沢山の幸せありがとう。
真「兄ちゃんと幸せになれよ、兄ちゃんを笑顔にしたってや」
俺の声は雲ひとつない青空に吸い込まれるように消えていった。
この日。
俺の恋は。幕を閉じた。
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作者名:オレンジガ-ル | 作成日時:2018年8月25日 9時