【銀魂】ヒガンバナ【坂田銀時】

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絶対動揺隠せてないって！


自分でも動揺しすぎだなって思うくらい動揺してたもの！


てか何気に銀さんの話振られるの最近多くない？！なんで？！


えっ、まさかそろそろバレて────



「────い、おい」

「は、はいぃ！？」


突然沖田くんに顔を覗き込まれ思わず身を引く


「さっきから何そんなに慌ててんでィ」


「い、いやちょっと……」


ジーっと見つめられ耐えきれず視線を逸らしキョロキョロさせる



「旦那の話してそんなに動揺されると気になりますねィ」


白状しやがれ、と詰め寄られる



うわああああん



私の人生終わったよぉおおおおお




大袈裟かもしれないが、それほど私にとっては重大な事態なのである




もう白状してこの先ずっと沖田くんに弱味を握られ脅され、そしてパシられるしかないのかっ



と、諦めかけたその時、




「総悟ォオオオ」



物凄い形相でこちらに駆けてくる人影が見えた



土方さんだ…



やっぱサボりか沖田くん、と呆れて沖田くんを見れば


土方さんを目に捉えた沖田くんは「やべっ」と言うが早いか、残ってるお団子を口に放り込み


「じゃ、ゴチになりやす」


とだけ言い残して逃げ出した



えっ、ちょっ



「えええぇええ？！」


食い逃げかよっ！



こちらに向かってきてた土方さんも逃げた沖田くんを捉え、怒鳴り声を上げながらその背中を追っていった




……やっぱ沖田くんは苦手だ





ん？あれ？でも、





助かった……？





「さて、そろそろ買い物しなきゃね」


とりあえず今この場で沖田くんに弱味を握らせる事が無くなり安堵し、雨の上がり始めた空を見て立ち上がった。



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