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「────終わったー」
んーっとめいっぱい伸びをし軽く溜息を吐き出す
「Aちゃんお疲れ様。本当今日はありがとうね」
そんな私にキンキンに冷えた缶コーヒーを手渡しながらそう声をかけてきた店長
ありがとうございます、と笑顔で返して缶コーヒーを受け取る
「佐藤さん大丈夫ですかね」
受け取った缶コーヒーを早速開けながら、今日私が急遽時間変更でバイトに出ることになった要因である人を思い浮かべる
佐藤さんというのは、私と同期のバイトの人のことである
「大丈夫じゃないかな。単なる風邪だろうし2、3日安静にしてれば治るって本人も言ってたよ」
「そうですか。早く良くなるといいですね」
佐藤さんが風邪を引くなんて珍しいこともあるものだ、なんてことを思いながらコーヒーを飲む
佐藤さんはいつも元気で、今まで1度も体調不良で休むなんてことはなかったのだ
その佐藤さんが珍しく風邪を引き休んだために急遽時間変更の電話を店長から受け、私が佐藤さんの穴埋めになったというわけだ
「まだ4時か…」
チラリ、と時計に目をやると時計の針は夕方4時を示していた
普段の勤務時間が夜の私は、仕事が終わると辺りはもう真っ暗なので真っ直ぐ帰宅するのだが、現在時刻は4時
現在の季節は夏であり、この時間ではまだ日が高く外も明るい
真っ直ぐ帰宅するのは何だか勿体ない気もする
バイト帰りに寄り道なんてのも経験してみたい
よし、思い立ったが吉日!
悩んでいる時間が勿体ないと思った私は、着替えを済ませバイト先を後にすることにしたのだった
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夏波(プロフ) - ピピコさん» わああ!!ありがとうございます!初コメ嬉しいです!タイトルが浮かばず、何にしようかと悩んでいた時に書きたい内容にピッタリの花言葉を偶々見つけて、これにしようって決めました!(笑)はい!頑張ります!良ければこれからも応援してやってください! (2017年7月14日 3時) (レス) id: dfd97bd1f0 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - コメント失礼します!タイトルが素敵で見に来ちゃいました!花の名前がタイトルってイイですよね(個人的な意見)。続きも楽しみにしてます!頑張ってください!^^ (2017年7月13日 23時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夏波 | 作成日時:2017年7月12日 20時