涙が溢れると ページ10
気づけばたくさんのことを話した。
…初めて会ったときに無理やりにでも先生に振り向いて欲しくて追い回したこと
…話していくうちに、ゲームが好きなこと。
……私が先生のことを話す度に、
頬が濡れていく。
自分でも驚くほど先生が好きだったようで。
話せなくなるほど泣いていた時、目の前の彼女がそっと口を開いた。
「…それだけその人を思ってるとこ悪いが、
恐らく、その教師お前がここに来て帰れなくなることを想定して
招待状をお前に渡したのだと思う。」
ここに来て驚くのは何度目になるのか、
だが1番驚いた言葉であることは明確だった。
「…どういうことですか。
先生がわざと私をここに連れてきたって言うんですか。」
自然に声のトーンが落ちた。
驚きもあったが、その言葉を否定して欲しかったところもある。
だが、彼女は否定しなかった
「まず、その教師がこの招待状を持っていたとこから疑問でしかない。
この招待状は派閥と呼ばれるものに所属する者からしか
お前のいた世界に渡らないはずなんだ。
だから、外部から人が来ることはほぼなかった。
教師が招待状を持っていたのなら、この世界の人間から受けとったか、
…ありえない話だが、この世界のものだったとしか考えようがない。
どちらにせよ、教師がこの世界のことをわかっていなければお前にこれが渡るはずがないんだ。
それは分かってくれるか?」
小さい子に問いかけるように目線を合わせて話してくれる。
が、信じられない。
先生がわざとした、?
私のことをここに飛ばしたのは先生の意思なの、?
先生が別世界の人間だ、、、?
言われた言葉全てが信じられなくて、耳を塞ぎたくなる。
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カシューナッツ(プロフ) - せんぶり茶((こたぬきさん» 本当ですか…!良かったです;;考え方的にもいちばんクラブが穏やかですよねw (2020年5月10日 22時) (レス) id: ce13abbe74 (このIDを非表示/違反報告)
カシューナッツ(プロフ) - あかなさん» ありがとうございます…!続編もどうぞお楽しみください…! (2020年5月10日 22時) (レス) id: ce13abbe74 (このIDを非表示/違反報告)
せんぶり茶((こたぬき - すごく面白かったです!! 私はクラブ派だなー (2020年5月10日 12時) (レス) id: 8f7fc2a813 (このIDを非表示/違反報告)
あかな - 初めて小説で一気見してしまいました。。。本法に面白かったです。続編も楽しみにしてます! (2020年5月10日 1時) (レス) id: 538da1fbd2 (このIDを非表示/違反報告)
カシューナッツ(プロフ) - 澪華さん» わわっ!;; カジノだと普通のルーレットかなと思われると思っていたので気づいていただけてとても嬉しいです;; (2020年5月8日 1時) (レス) id: ce13abbe74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カシューナッツ | 作成日時:2019年10月9日 22時