景品勝ち ページ11
「…はい。わかります。」
ほんとうは分かりたくもないが、それでは話が進まない。
まずはこの人の話を聞くのが最善だ。
こんな状況で頭の回る自分は実は相当なのではと心の中で自画自賛をする。
「そして、お前が先程から疑問に思っている景品。
これは本当にそのままなんだ。
ここは見た目通りカジノ船。
船といってもお前の世界が思う船とは少し違うな。
海の上を走っている船じゃなく、これは異世界を繋ぐ船だ。
それこそ、お前がいた世界とも繋がってはいる。
そしてこの船は、シーズンと言われるものがある。
1年のうち、半分を過ぎる頃に始まるもので景品付きの簡単に言うと、大会みたいなものだ。
先程から言っている派閥は♧♤♡♢の4つがある。
派閥はこの世界にいるものは必ず所属している。
無所属は先程の騎士と私を除いて、処分されてしまうからな。
お前は♢派のセンラにあったか。
そいつと同様、それぞれにリーダーと言われる者がいてそいつら4人が半年間行われるゲームをする。
1番勝ち数が多かったやつが優勝。
優勝チームは景品とこの船の操縦権が貰える。
その景品はいつもは適当に決めていたものだから、
お前のように人が出向くのはこの船が出来てから2度目だ。
人を景品とした場合、勝ちチームに入ると同時にその派閥の独立が認められこの船を抜けられる。
これが景品の大体の説明だ。
…まあ半分理解すれば賢い方だぞ。」
長すぎる説明を聞くと、頭の悪い私の脳内はパンクしそうだった。
まあ、つまりは大会の景品が私ってことでいいだろう。
…いや、なんで景品にならなきゃいけないの、てか人が景品ってなに？？？？？
口から出た疑問は
「…あの、なんで私が景品なんですか、
私きたくてここに来たわけでもないんですけど。」
色んな感情を押し殺してでた疑問だった。
「それは、この世界に来た外部のものは景品になるしか行き道がないからだ
だが、お前が景品が嫌だと言うなら、
一つだけ案があるぞ。」
やはり、景品以外になり道がないのかと諦めたその時
最後の言葉に咄嗟に反応した。
「…ほんとですか？」
間抜けな声だっただろう。
「…ああ。
さっき4人が参加するゲームがあると言ったな。
それにお前も参加してお前が勝ったら、
景品勝ちとしてこの船ごとなくなり
…お前も元の世界に帰れるだろう。」
説明された言葉は私が望んでいることを全て叶えられそうな言葉だった。
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カシューナッツ(プロフ) - せんぶり茶((こたぬきさん» 本当ですか…！良かったです;;考え方的にもいちばんクラブが穏やかですよねw (2020年5月10日 22時) (
レス) id: ce13abbe74 (このIDを非表示/違反報告)
カシューナッツ(プロフ) - あかなさん» ありがとうございます…！続編もどうぞお楽しみください…！ (2020年5月10日 22時) (レス) id: ce13abbe74 (このIDを非表示/違反報告)
せんぶり茶((こたぬき - すごく面白かったです！！ 私はクラブ派だなー (2020年5月10日 12時) (レス) id: 8f7fc2a813 (このIDを非表示/違反報告)
あかな - 初めて小説で一気見してしまいました。。。本法に面白かったです。続編も楽しみにしてます！ (2020年5月10日 1時) (レス) id: 538da1fbd2 (このIDを非表示/違反報告)
カシューナッツ(プロフ) - 澪華さん» わわっ！;; カジノだと普通のルーレットかなと思われると思っていたので気づいていただけてとても嬉しいです;; (2020年5月8日 1時) (レス) id: ce13abbe74 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カシューナッツ | 作成日時：2019年10月9日 22時
