49時間目 ページ12
漸く涙が止まり、息が整ってきた。
賢王「…まあ、その、なんだ…我とて貴様を見くびっていたのではないが…」
貴女「そんな…王様は悪くないです！」
賢王「…？」
貴女「喧嘩ふっかけたのも、…王様に酷いこと言ってしまったのも、全部、私が悪いんです。あのときはどうかしてて…」
急に声を張ったかと思えばしゅんと目線を落としたA。
どうかしてると思うが本当に可愛い。愛でたい。うざがられてもいいから愛でたい。
そんなこと、口が裂けても言いたくない。
賢王「王の前で不安そうな顔をするなといつも言っておろう。貴様は笑っているだけで良い」
Aの両頬をつまんで無理矢理伸ばす。
貴女「いひゃい…」
賢王「もう大丈夫だな？士郎が待ちくたびれておるから早く行け」
貴女「あ…そうだった…」
賢王「……」
貴女「え、衛宮く、ん、ごめん待たせて…」
士郎「で？仲直りはしたのか？」
貴女「した！めっちゃ泣いちゃったけど！」
士郎「いやそれは言わなくていいよ…」
そこからは士郎と一緒に遅めの夕食を作り、夕食を食べている間にたまに英雄王と士郎が憎まれ口を言い合ったり、4人でゲームをしたりといつもより賑やかな夜だった。
士郎「なあキャスター…いや、賢王。帰る方法をいくつか考えてみたんだけど」
賢王「こちら側に来たときのように我の宝物庫の中に入れば済むことだ」
士郎「知ってたのなら教えてくれよ！意地悪な所は同じじゃないか…」
英雄王「誰がいつ貴様なぞの雑種に優しくした。ほれ、早う中に飛び込め」
士郎「ぐぐ……参月、今日はありがとう。夕飯もご馳走になって悪かったな」
貴女「なんか家に来た友達みたいな別れ方になるのは仕方ないけど、衛宮くんも元気で」
いやはやタイムスリップしてきた人物に何て言って送り出せばいいのかなんて全く分からない。そんなメタい事を考えながらも別れを告げた。
貴女「戻れましたかね」
ギル「さぁな」
10年前ということは士郎は今どこにいて何をしているのだろうか。
貴女「(いつか、また会ってみたいな…無理に近いと思うけど)」
ああ長かった！← リクエスト等受け付けていますので良かったらどうぞ〜
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シロクマ - いつも楽しく読ませていただいてます!!リクで夢主がなんだかんだ？あってロリ化しちゃった！？みたいなのが見てみたいです！これからも更新頑張ってください！! (2018年2月18日 22時) (
レス) id: 67fc689ffe (このIDを非表示/違反報告)
ヨシノ(プロフ) - ピット☆さん» 初めまして、コメントとリクエストありがとうございます！作者的には微妙なお話となってしまい力及ばずで申し訳ないです…宜しければこれからもご愛読の程、お願いします…！ (2018年1月27日 16時) (レス) id: 1f30c6d721 (このIDを非表示/違反報告)
ピット☆(プロフ) - リクエスト通りに書いて下さりありがとうございました！正直前に書いたネタなのでもう1回は無理だろうとよくある(？)記憶喪失ネタで夢主が昔みたいになって奮闘するギル様みたいなのをリクエストし直そうと思っていました(( ありがとうございました！！ (2018年1月27日 11時) (レス) id: 5b1c31e1fb (このIDを非表示/違反報告)
ヨシノ(プロフ) - 茉莉さん» 初めまして、コメントとリクエストありがとうございます！ご期待に沿えており良かったです…！これからもご愛読のほどよろしくお願いします〜！！ (2018年1月25日 23時) (レス) id: 5dec3dce0d (このIDを非表示/違反報告)
茉莉(プロフ) - 期待に沿ってます！添えすぎています！やばいです。 (2018年1月25日 22時) (レス) id: 30b6760e70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨシノ | 作成日時：2018年1月3日 22時
