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あなたside
その後、文化部運動部ともにいくつか見て周り。
「あ、じゅっちゃんのとこ行ってない」
「おわ」
「来てって言われてたんだった」
「え、うちら何すんの男バスで」
「マネージャーでしょ」
「あー。考えてなかったわマネ。どう？」
正直私も今の今まで忘れていたので、視野に入れてなかったけど。
「全然あり」
私たちは中学時代、バスケ部に所属していた。
そのとき、マネージャーがいてくれたおかげで
随分と快適に活動できたことを忘れるわけが無い。
「うん、私もあり」
「行ってみよ」
私たちがいた場所から案外近かった体育館。
近づくにつれて、色んな声が聞こえてきた。
例えば、
「樹せんぱーい！！」
「きゃぁー！！かっこいい！」
とか。
「え、じゅり今こっちみた！？！？」
「違う、私を見たのよ！！」
とか。
え、そーんな、漫画みたいなセリフある？？
え？？？
中に入ろうとしたけど、物凄い人だかりで中の様子すら見えない。
「…帰る？」
「ん。人混みは無理み」
なんかいいや面倒くさい、と引き返した優佳。
その後を追おうとしたそのとき、
「ちょ、待ってA！優佳！」
人混みをかき分け、じゅっちゃんが慌てて出てきた。
「なんで帰んの、中入ってきてよ！」
「いやいや、今樹人混みかき分けてたでしょうよ。
入れなかったんだもん。」
「かき分けちゃった！！」
「帰ろうとしちゃった！！」
「ちょっと黙ろうねAも樹も」
いつものノリでふざけ始めたけど、
周りの目を忘れたわけじゃない。
え、何あの子ら。
樹とどういう関係？
樹先輩彼女いるってこと？ムリ…！！
なんて言う声が聞こえてきそう。
「え、何あの子ら」
「樹とどういう関係？」
「樹先輩彼女いるってこと？ムリ…！！」
聞こえてきちゃった！！
とにかく、目線が痛い。
なにしろ樹は顔は良い。顔は。
「んー、とりあえず中避難するべ」
「しゃあなし」
目線を避けるべく、私たちはじゅっちゃんに体育館の中へ連れ込まれたのだった。
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湊 - うっ…！きゅんきゅんする上になんかギャグ小説っぽくて面白いです！更新は作者さんのペースで頑張ってくださいねー！ (2021年7月11日 21時) (
レス) id: ee38c723d2 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - あさん、コメントありがとうございます。どこのことか教えていただけないでしょうか？ (2020年11月10日 7時) (レス) id: 8cb59abab6 (このIDを非表示/違反報告)
あ - （名前）じゃないと名前変換されないですよ（ ; ; ） (2020年11月9日 22時) (レス) id: 7685fc0708 (このIDを非表示/違反報告)
mamaの味 - はじめまして！唐突ですが主さんの作品好きです！！これからも更新頑張ってください (2020年11月9日 21時) (レス) id: 2fd05b4927 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花 | 作成日時：2020年10月31日 23時
