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あなたside
「ただいまー」
授業を受けた訳でもないのにとんでもなく疲れた今日。
やっとこさ家に着いて、リビングのドアを開ける。
「あ、Aおかえり」
「ただいま。お母さんは？」
「キッチンいるんじゃね？」
「ふーん」
ソファに寝そべってスマホをいじる男
1つ年下の弟、蒼弥。
生意気なやつである。
「Aさあ、樹くん会った？」
ついでに名前呼びね。私お姉ちゃんだよ蒼弥。
たまには「お姉ちゃん❤」とか言ってもいいじゃん
なんて望みははるか昔にどこかへ捨てた。
「お姉ちゃんだよ蒼弥、お姉ちゃん！」
お姉ちゃんと呼ばせようと必死になっていた頃が今は懐かしいよ
「え？じゅっちゃん？なんでよ」
「なんでってなんで？高校一緒だったっしょ？」
「え？そうなの？？」
蒼弥の言う「樹くん」というのは、近所に住む1つ年上の男子。
小さいときから家族ぐるみで仲が良くて、ほんとのお兄ちゃんみたいな人。もちろん、星谷家とも仲がいい。
だいぶチャラいけど、蒼弥は師匠のように慕っている。
「おいー、俺言ったべ！！」
「知りませんー、聞いてませんー」
「言いましたぁ、聞いてないAが悪いですぅー」
「言いがかりですー、蒼弥が悪いですー」
「ブーメランですぅー、Aが悪いですぅ」
「ちょっと、Aも蒼弥もうるさいわよ〜。世界中のどこ探してもそんなくだらない喧嘩ないわよ〜」
キッチンからひょこっと顔を出し、なんとものんびりしたことを言うお母さん。
うちのお母さんは変わってる。これ共通認識。
「ほらほら、アイス買って来なさい」
「え？え？」
「ちょ、母さん？？」
早く行ってきて〜、と
蒼弥の手に500円を握らせて、お母さんは私たちを追い出した。
「…アイスだって」
「冷蔵庫に2箱ぐらいあった」
「冷凍庫ね」
「絶対そこじゃないだろ今の」
はぁ、行くかあ
2人で小さくため息をついて、歩き出したところ。
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湊 - うっ…！きゅんきゅんする上になんかギャグ小説っぽくて面白いです！更新は作者さんのペースで頑張ってくださいねー！ (2021年7月11日 21時) (
レス) id: ee38c723d2 (このIDを非表示/違反報告)
花(プロフ) - あさん、コメントありがとうございます。どこのことか教えていただけないでしょうか？ (2020年11月10日 7時) (レス) id: 8cb59abab6 (このIDを非表示/違反報告)
あ - （名前）じゃないと名前変換されないですよ（ ; ; ） (2020年11月9日 22時) (レス) id: 7685fc0708 (このIDを非表示/違反報告)
mamaの味 - はじめまして！唐突ですが主さんの作品好きです！！これからも更新頑張ってください (2020年11月9日 21時) (レス) id: 2fd05b4927 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花 | 作成日時：2020年10月31日 23時
