ハリーポッターともう一人の少女【賢者の石】II&【秘密の部屋】I (ページ38)

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30話ページ38

ギル「集まって！私の周りに」

ギル「私が見えますか？私の声が聞こえますか？」

ギル「よろしい。このところ物騒な事件が続くので校長から決闘クラブを開くお許しを得ました」

ギル「自らの身を守れるよう君たちを鍛え上げます」

ギル「私は何度も危険な目に…詳しくは著書を読むように」

そう言った後、彼はマントを脱いで放り投げた

生徒の方向へ

一種のファンサービスだろう

彼のマントをキャッチした女生徒が幸福に満ちた顔をしている

マント一つであそこまで幸せな表情をさせる彼は、ある意味すごいのかもしれない

ギル「では助手を紹介しましょう。スネイプ先生！」

ああなるほど…

朝からセブルスがいつにも増して不機嫌そうな顔をしていたのはこれが理由か…

ギル「勇敢にも模範演技を手伝って下さいます。みなさん心配には及びません。先生を消したりはしませんのでご安心を」

いや、消されるとしたらスネイプではなくギルデロイロックハートの方だろう

セブルスは昔からジェームズとやり合っていたし、闇の魔術にも詳しい

自分で魔法を創り上げていたことから見ても、彼に勝算はないだろう

杖を構えお辞儀をし、背を向け1、2、3で相手に呪文をかける

ギル「ワン…ツー…スリー！」

セブ「“エクスペリアームズ”！」

先に仕掛けたのはセブルスだ

思った通りだが随分と派手にやられたものだ

ハー「大丈夫かしら？」

ロン「知るもんか」

ハーマイオニーや他の彼に夢中な生徒は心配しているようだ

その反対でロンやハリーの様にあまり彼に熱をあげていない者からすると興味がなかったり、逆に少し楽しんでいたりする

ギル「なかなかいい戦術ですねスネイプ先生…だが言わせていただければ見え透いた手でした。簡単に止められましたよ」

セブ「まず生徒たちに教えるべきは非友好的な術の防ぎ方でしょう」

セブルスは“非友好的”な者と対峙したことが多いからわかるのだろう

正論を言われ思わず固まっている

ギル「すばらしい提案です。スネイプ先生」

ギル「次にやってみたい者は？ポッターとウィーズリーどうだ？」

セブ「ウィーズリーの杖は惨事のもとだ。ポッターがまた医務室行きに」

随分と皮肉が効いている

セブ「私の寮の生徒ではいかがかな？」

セブ「マルフォイはどうかね？」