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中島敦のお困り事 ページ27














「 太宰さん!僕には無理ですよう! 」






「 いーや敦くんならできる!何故なら敦くんだから! 」






「 意味がわかりません!! 」






「 無視してんじゃねェぞお前らァ!! 」








びゅん、と飛んできたのは不自然な動きで飛んできたナイフ。すれすれの所で避けるも服を少し掠ってしまった。ど、どうすればいいんだこれ…!?





遡る事3時間前。太宰さんと依頼帰りで事務所まで帰っていると街の広場から何やら騒がしい物音や悲鳴が聞こえた。急いで見に行くとそこには幾ばくもない小さな男の子を人質に、男が暴れ回っていた。








「 いいかお前ら!俺は異能が使えるんだ!異能が使えねェてめェらは俺にひれ伏せ!! 」








嗚呼、なんて頭が可哀想な人なんだろう。異能なんて、持っていたって忌み嫌われるだけなのに。きっとそれは僕だけだろうけど。


見た所彼の異能は小さなものを操れる異能。中也さんと似てるようで似てない、そんな異能だろう。さて、探偵社として見過ごす訳にはいかない。どうします太宰さん?そう聞くと彼は「 うーん… 」と唸って一言呟いた。








「 よし、敦くんが行こう 」








なんて?








「 待っ、待ってください太宰さん!僕ですか!?太宰さんがあの男に触れれば一瞬で…! 」






「 だーって私飛び回ってる物に当たって死ぬ〜なんて間抜けな死に方したくないもの 」






「 死ぬ前提で話すの辞めてくれます!?僕も嫌ですよ!! 」








僕の言い分も聞かず行ってこーい!と背中を押され、その勢いのまま野次馬をかき分けて気づけば男の前に立ちはだかっていた。ねえ、僕、此処で死ぬなんていやなんだけど…!








「 あンだお前…真逆っ探偵社か!?くそ、もう嗅ぎつけて来やがったのか…! 」






「 あ、あの… 」






「 うるせェ!!俺は異能力者だが、異能力者が集う組織が嫌いなんだよ…だから、てめェは今此処で、俺が殺す…!! 」






「 ま、待って待って待って!! 」








制止の声が届く事はないまま、彼は動き出した。周りの石やナイフ、尖った木の枝が浮かび上がる。

そして、冒頭に至るという訳だ。












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零桜 - すっ、好き…冥途ちゃん。はわ、可愛い。更新待ってます! (9月18日 8時) (レス) id: fe567fe024 (このIDを非表示/違反報告)
瀬羅 - アァ‼︎終わらんとってぇ〜‼︎ (2022年12月7日 21時) (レス) @page29 id: 3328415a9f (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと - 続き待ってますぅ!! (2022年6月9日 16時) (レス) @page29 id: 41724ba062 (このIDを非表示/違反報告)
アジフライのカス - え、え、え??か、可愛い…え?好き…お、?面白い…好き!!!!!! (2021年12月1日 17時) (レス) @page15 id: fb2299d8e5 (このIDを非表示/違反報告)
もちのあじ(プロフ) - オープニングが素敵すぎる…!!主人公も魅力的だし、これからが楽しみです!頑張ってください〜! (2021年11月23日 22時) (レス) @page3 id: f3a193ffbe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽぷぷ | 作成日時:2021年11月22日 1時

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