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兄妹愛かつ依存愛 ページ11
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時計の針が9の字を指す頃に帰宅した夜。
ひとり暮らしの私の家の玄関に、男物の靴。
彼氏が合鍵でやってきた？
…いやいやそんなわけはありません、
私は彼氏がいない、作れないのですから。
じゃあ、誰かって？それはもうすぐ分かりますよ。
と、言ってる傍から迎え出てくれたのは。
「A〜！おかえり！」
「お兄ちゃん、なんでいるの？」
「なんで来ちゃあかんの？てかその前に、」
「……ただいま」
「ふふ、やっぱり可愛ええなあ！俺の妹は」
抱きしめてきそうな彼をうまくかわし、
横を通り抜けてリビングへ。
「つれへんなあ？
昔はお兄ちゃんと結婚する〜とか言うてたのに」
「……うそや、」
「嘘ちゃうって！ほんまやで？」
「てか、今日返ってくるの遅ない？」
「毎日早く帰れるわけないでしょ？」
「でも危ないやん、女性の夜道。Aが一人で
歩いてると思ったらもう俺無理や」
「……過保護すぎる」
．
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作者名：ぼんぼん。
| 作成日時：2018年10月21日 0時
