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＊ ページ14
．
「ぇ、」
「ごめんな、キツく締めすぎたな」
_______頭を撫でる温かさ。
「Aはほんまに可愛ええなあ、
従順でええ子やし」
「今までのヤツらとは訳がちゃうわ」
「……誰にも触らせたくないし、見せたないねん」
「あの6人に世話されてるのだって
もう耐えられんくなってもうたわ」
「やからさ？俺の部屋で飼ったるよ」
「そんな、」
「なに、嫌？」
「…そんなことっ、！こ、光栄です」
「ふふ、」
「じゃあ、今日も始めるか、」
その言葉を聞いたなら、神山さんに着せてもらった
パジャマのボタンをひとつずつ外して。
「今日は俺の服も脱がしてや」
「っ！はい、」
震える手でボタンをゆっくりと上から外していく。
「緊張しとる？」
外している途中で手をきゅっと取られて、
指がひとつひとつ絡めとられて。
そのままぐっと引かれたら、
必然と身体は前のめりに。
倒れ込んだ私の顎を掴んで目線を合わせたら、
唇を荒々しく奪われる。
それこそ食べられてしまうのではと思うほどで、
その姿はまるで獣のよう。
囚われた鉄格子の中、響くリップ音に酔いしれ
溺れている今はこれからの日々の壮絶さを
知るよしもなかった。
．
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作者名：ぼんぼん。
| 作成日時：2018年10月21日 0時
