第3話 ページ3
女はもともと好きではなかった
変に好意を寄せてきて、自分勝手ですぐに泣く
中学校に入ってからますます女嫌いは加速した
顔でよってくる女が増え、練習は女の奇声がうるさくて集中できない
もう一度言う、俺は女が大嫌いだ
そんな俺がよりにも寄って女に勉強を教えてもらうなんて・・・
柳先輩も人が悪いっすよ!!
柳「俺の女嫌いを知っているくせに女を紹介するなんて人が悪すぎる、とお前は思う」
切「うっ・・!!なんで分かったんすか・・」
柳「顔に出ている。・・・大丈夫だ、そんなに身構えなくても笹原はいいやつだ。
・・・それにこれを機にお前の女嫌いが治ればいいと思っている」
そうか。柳先輩はそこまで考えてくれていたのか
切「じゃあ・・・努力はしてみるッス」
柳「あぁ、頑張れ。ほら着いたぞ」
見上げるとそこには【地学準備室】の文字
柳「入るぞ」
ガラッと音をたて入ったそこは
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もはや地学準備室などではなかった
見渡すと、たくさんのフラスコや机の上にでっかいゲージがあって
その中には白いねずみがうじゃうじゃといる
かと思えば、ふくろうが木?に止まってこちらをじっと睨んでいた
・・・・なんか気味悪いとこ来ちゃったな
「あら柳くん早かったのね」
ソファーからむくりと起き上がりこちらをみるその女は
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とても儚くて綺麗だった
柳「あぁ。こいつが話していた切原赤也だ」
「あなたが切原くんね。はじめまして、今回勉強を教える笹原Aです」
彼女はニコリともせず無表情のままそう言った
俺の周りにいる女には2つ種類があって
1つは気に入られようと媚を売る女
1つは挙動不審になってビクビクと俺の様子を伺う女
というのに分かれている
でもこの人は俺に対してどこまでも無反応で
柳先輩にも、俺にも少しも態度を変えなかった
そんな先輩に興味が沸いた
今までにいなかったタイプだと。
柳先輩はそんな俺に安心したのか
柳「じゃあ俺は練習に戻る」
と言って地学準備室を出て行った
・・・・興味が沸いたとはいえ、まだ俺の女嫌いは治ったわけじゃありませんよ?
そんな思いも無情に、階段を軽やかに降りていく音が聞こえた
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シャイン(プロフ) - めっちゃおもしろかったです!更新がんばです! (2015年8月1日 7時) (レス) id: dd4c2d8548 (このIDを非表示/違反報告)
優和 - おもしろっ!!!更新ガンバですっ (2014年12月8日 15時) (レス) id: fc3cbb95d8 (このIDを非表示/違反報告)
真琴 - ミステリアス美人っちゅーやつかのー面白いぜよ (2014年12月7日 21時) (レス) id: 86ff961fd7 (このIDを非表示/違反報告)
ぱぴこ(プロフ) - わーい!!100評価目ゲッツゥ!!これからもがんばってください!! (2014年1月7日 23時) (レス) id: c2f62e6685 (このIDを非表示/違反報告)
美咲 - とっても面白いです^^不思議な人だ(笑 (2013年10月18日 21時) (レス) id: 4cc47b0c11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:エレナ | 作成日時:2013年9月25日 23時