トリップしたら第二級特異点とかww…w……え、冗談だよね？【２】

５６．カオス ページ6

アラジン
「……でもよかった。おねえさんと仲良くなれて」

ドゥニヤ
「あなたたちには感謝しているもの……」

A
「……感謝？」

ドゥニヤ
「ええ。もう一度イサアクに会えたのはアラジンのおかげだし、Aは私の命の恩人だもの」

アラジン
「？ Aお姉さんはなにをしてくれたんだい？」

A
「秘密だよ、アラジン。ね、ドゥニヤ？」

ドゥニヤ
「！ ふふっ、そうよ。私たちだけの秘密ですのよ」

アラジン
「ふぅん、そっか。……ところで、Aお姉さんはチェスはしないのかい？」

A
「ぅぐっ……」

アラジン
「？ どうしたんだい？」

A
「……できない」

アラジン
「……ぅゎぁ」

……だってしょうがないじゃん！
日本にいたころは見たことすらなかったし！

ドゥニヤ
「A、私が教えてあげますわ。だからそんなに落ち込まないで？」

A
「うん……」

ドゥニヤ
「では始めに、駒の説明を――」

ん、待てよ、アラジンの顔が輝いたぞ？

アラジン
「……いけない、おねえさんこんなところに……」

ドゥニヤ
「えっ、なんですの？」

A
「ちょっ、アラジン！？ なにやって――」

シンドバッド
「失礼致します王女よ！」

アラジン
「これかな？」

A
「アラジン！」

アラジン
「いやこれかもしれないな？」

A
「……ドゥニヤから離れろこのマセガキがぁぁぁ！！」

ヤムライハ
「……ゴラア エロガキャーーーッ！」

わたしとヤムの魔法がアラジンにクリーンヒットする。

A
「ドゥニヤァァァ！ 無事！？」

ドゥニヤをぎゅっと抱きしめたと同時に、アラジンがぴくりと身動きする。

ドゥニヤ
「私は平気ですけど……アラジンは？」

A
「あんなの放っておいていいの！ ……ドゥニヤ、こういうときは殴るなり蹴るなり踏むなりして逃げなきゃダメだよ！？」

ドゥニヤ
「でもA……相手はアラジンよ？」

A
「いや、相手が誰でも次同じことがあったら逃げて。……わかった？」

ドゥニヤ
「でも……」

A
「わ・か・っ・た……？」

ドゥニヤ
「(コクコク)」

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