【短編集】瓶詰め彼らにこんにちは【m/z;m,n】

ごにんめ【5-3】 ページ18

5｢いろのこと、いろちゃんってよんでほしいの！｣


いきなりそんなことを言われたもんだからちょっと思考が立ち止まった。


『あ、呼び方のこと？』
5｢そう！Aちゃん、いろのこと、こいろちゃんってよんでるでしょ?いろちゃんって、よんでほしいんだぁ。ねぇ、ダメ？｣
『え、あ、いい、けど…』
5｢けど？なぁに？｣



可愛い顔できょとんとされたら罪悪感でいっぱいになってしまう。



『ぅ…わかったよ…いろちゃん…』
5｢ぅわぁーい！これで、いろとAちゃんはおともだちだねぇ？！｣
『そうだねぇ…』



20も後半に差し掛かるとこのテンションはだいぶ疲れるらしい。



というか、未だにズズとこいろちゃ…いろちゃんの喧嘩に慣れない。

この前も

3｢あ、おい！ガキ！俺の取るなよ！｣
5｢ズーズーがぼーっとしてるのがわるいの！なぁに？Aちゃんがかわいくてみとれてたの？｣
3｢はぁ！？ちげぇし！｣
5｢でもそのおおきさじゃAちゃんとつきあえないよね？かぁわいそう、ズーズー…！｣
3｢て、めぇ！！｣

なんてことがあって、よく話を聞いたらズズは私なんかでぼーっとしていた訳じゃないらしいし、いろちゃんも最初につっかかってるし。



『…はぁぁあ…』



5｢どうしたのAちゃん、おっきいためいきついて…ねむいの？｣
『眠いっていうか、なんというか…』
5｢じゃあ、いろとおひるねしよ？｣
4｢え、俺もAちゃんとお昼寝する！｣
5｢とりとりにはいってない！｣
『わかった、わかったよ、皆でお昼寝しよう、うん』
4｢さっすがAちゃん！分かってる！！｣
5｢むぅぅ…｣


ほら、お昼寝するよー、と皆に声を掛け、集まってきた他3人にもしっかり布団をかけてやる。


『…いろちゃんはこっちおいで』


そう言うと嬉しそうに隣にやってくる彼女。うん、可愛い。



5｢ねえ、Aちゃん｣
『うん？』


皆もスヤスヤと寝始めた頃、聞かれた。あれ、この前もこんなことがあった気がする。

5｢いろのこと、わがままだっておもった？｣
『…少し、でも、これくらいならまぁ。ぜんぜん許せるから大丈夫よ』
5｢ほんと？｣
『うん、ほんと』

そう言うと、安心したように私の手に擦り寄り眠るいろちゃん。




なんだかんだ、皆にデレデレなんだなぁ、私。





『…おやすみ、皆』





メモ5

こいろ(5)
元気で明るい5歳の女の子
とにかく大きな声が特徴
今のところ、1番小さい。
独占欲は強め？
でもなんだかんだいい子

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ラッキーカラー

あずきいろ

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