ろくにんめ【6-1】 ページ19
ろくにんめはうたがすきな女の子
you side
『…って感じでこの前は夕ご飯の時間までぐっすり寝てました』
「仲良しですねぇ相変わらず」
『仲良しですよ…というか、あの子達がみんないい子なんですよ』
「そうみたいですねぇ…」
今日はズズだけ連れてきている。
本当はいろちゃんも行きたいと言っていたのだが、2人を一緒にすると絶対に喧嘩すると知っているからわざと連れてこなかったのだ。
心の中でひっそりといろちゃんに謝る。
いつもは賑やかなズズも今日はこの暑さと疲れからか、寝てしまっている。ここ涼しいからね。
『…甘いもの、食べたいなぁ』
そんな欲が口からポロリと出てしまった。
「甘いもの、ですか」
『あ、す、すみません…』
「いいですよ、夏にぴったりなゼリーでもお持ちしましょうか」
『いいんですか…?』
「どうせ他にお客様、来ませんし」
そう微笑むと奥に行った店長が持っていたものはゼリーともう1つ
少し埃の被った瓶だった。
「megaの瓶詰めです。詰めたのは一週間ほど前ですね。瓶の半分ほど苺ジャムが入っていますが、保存料・着色料が添加されているので観賞用としても長期間お楽しみいただけますよ。はい、どうぞ」
目の前に瓶と綺麗な黄色のゼリー。
少し埃を被った瓶を手に取ると、瓶の中のmegaちゃん?は嬉しそうに微笑んでいた。
『あ…』
すると、瓶の蓋がきぃきぃと音をたて開き始める。
『え、え??』
「あらあら、ここで開くなんて初めてですね」
『あの…』
「この子が望んで貴女の下へ行くと判断したんでしょうね。それでは、綺麗に洗って彼女を連れてきますね」
『ありがとう、ございます…』
それから数十分後。
すっきりした顔をしたmegaちゃんが店長によって連れてこられていた。
3「あー!!!megaちゃん!」
6「あっはぁ!動物園ー!」
3「いやズズだよ!」
『めっちゃ元気じゃん…』
そう言うと私に気が付いたmegaちゃんがテーブルの上を走って目の前までくる。
6「お姉さん、私、megaって言うの、よろしくね!」
ハートマークがつきそうな語尾は多少無理があるんじゃなかろうか。
そう思ったら、ズズが隣で「うわきつ」なんて言うもんだから笑ってしまう。
『私は平間A、好きなように呼んで』
6「じゃあAちゃんだね!よろしくね〜!」
『よろしくね、megaちゃん』
6「えへへ、よろしく〜!!」
ということで、金髪の元気な女の子が増えました。
ラッキーカラー
あずきいろ
101人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「短編集」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
汀(プロフ) - すぷらさん» こちらも沢山勉強させて頂きました…!!これからも更新楽しみにしています!!応援しています!! (2018年9月26日 22時) (レス) id: b7a2a1a016 (このIDを非表示/違反報告)
すぷら - !!見られていたなんて恥ずかしいです!!汀さんの文から勉強してもっと精進させていただきます!! (2018年9月26日 22時) (レス) id: e340ba7d83 (このIDを非表示/違反報告)
汀(プロフ) - すぷらさん» 返信が遅くなってしまいすみません!とても嬉しいお言葉をありがとうございます!実は私もこっそりすぷらさんの作品を拝見しており、モチベーションを保つひとつになっていました。本当にありがとうございました!!ぜひ次作もよろしくお願い致します!! (2018年9月26日 1時) (レス) id: b7a2a1a016 (このIDを非表示/違反報告)
すぷら - 【追記】 汀さんの作品の更新はもはや私の作品の更新のモチベーションになっていて違う方向でもとても力を貸していただきました(笑)ありがとうございます! (2018年9月24日 20時) (レス) id: e340ba7d83 (このIDを非表示/違反報告)
すぷら - 完結、そして内定おめでとうこざいます。汀さんの作品はとっても素敵で大好きです。これからも汀さんの作品を読ませていただきます。お疲れ様でした。 (2018年9月24日 20時) (レス) id: e340ba7d83 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:汀 | 作成日時:2018年7月16日 20時