episode1〜すげぇ匂いのアイツ〜 ページ3
俺は、誰もいなくなった教室で、寝ていた。
クラスのヤツらは、体育で行っちまった。
運動は得意だけど、今日はする気分じゃねぇから、こうして寝てるってわけ。
すると、ドアがガラッと開いて、クラスの女が顔を覗かせた。
その瞬間、教室が甘い匂いで満たされた。
なんだよ…、このたまんねぇ匂いは。
頭がクラクラしやがる。
目を少し開けて、ドアを見やると、半分顔を出していた女と目が合った。
俺は慌てたけど、女は気がつかなかったみてぇで、ゆっくりドアを開けて、教室に入ってきた。
さっきよりもっと強く、甘い匂いが広がり、心臓が飛びてちまいそうだった。
必死に気持ちを落ち着けていると、その女が俺のそばに近寄ってきた。
真近に匂いを感じて、酔いしれそうだった。
ったく、この匂いは反則だろ…。
すると、いきなり耳元で大声があがった。
「アヤト君、起きてっ!次の授業体育でしょ?早く行かないとバスケ出来ないよ?」
びっくりしたけど、その時、いいことを思いついた。
早く実行したかったけど、ここは慎重に俺様対応でいこう。
ア「ったく、うっせーな。人が寝てんのに耳元でギャーギャー声あげやがって。」
やっと、目ぇ開けれたぜ。
ちょうど視界に移ったのは、女の顔だった。
確か、赤崎Aだっけな。
こげ茶のストレートに、澄んだ黒目が印象的な女だった。
俺は、その女をわざと鋭い目線で見回した。
女はすくみあがった。
ククッ、結構いい反応しやがる、コイツ。
内心喜んでいると、女は俺を見なかったふりして、窓に近寄っていこうとした。
クソっ、そうはさせっかよっ!
ア「お前、無視すんなよっ!」
俺は、女の手首を掴み上げ、自分に向かせた。
女との距離が近くなって、なぜかドキドキした。
ア「俺様を無視しやがって、どうなるか分かってんだろーなっ!」
声をあげた瞬間、女は震え上がった。
きっと、口元のキバを見つけたんだな。
コイツ、結構見込みあるな。
すると、女が恐る恐る口を開いた。
貴「もしかして、アヤト君はヴァンパイアなの?」
俺はニヤッと笑った。
ア「ふーん。お前、トロイくせに結構観察力あんな。そう、俺様は正真正銘のヴァンパイア。つーわけで、お前の血いただくぜ?」
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