【DIABOLIKLOVERS♪紅色に染まる少女】

episode40〜悪夢と快楽〜 ページ48

〜in現在〜
私「……っ！」

私はハッと目を開けた。

キョロキョロと辺りを見回す。

どうやら、誰かの部屋みたい。

私(よかった…夢だったんだ…。けど、)

夢でほっとしてるはずなのに、なぜか手が震えているし、心臓もドクドク鳴ってる。

私「……はぁ…」

ため息をつきながら、寝返りをうった。

その瞬間、視界にシュウさんの寝顔が入った。

私(わっ！！なんでシュウさんが、ここに…。)

驚いたけれど、シュウさんの閉ざされた切れ長の瞳や、整った寝顔に思わず見惚れてしまう。

私(シュウさん、カッコいいな…。)

じぃっと見つめていると、

シ「……ん〜、起きたのか…」

私(……！！)

いきなり、シュウさんが目を開けたから、バッチリ視線が合った。

視線を逸らし慌てて、起き上がる。

私「は、はい！」

シ「そうか…」

シュウさんは、まだ眠たそうに欠伸している。

私は気になったことを口にする。

私「あの、なんで私、ここにいるんですか？それも、シュウさんと…」

シ「アヤトから言われたんだよ。あんたが屋敷から出て行かないように見張っとけってな」

貴「…そう……なんですか」

私はうつむく。

私(早く、無神のみんなに会わないと、アヤトくんたちの命が…)

部屋から出たいけど、シュウさんがいるんじゃ、出られない。

体が無意識に震え、同時にさっきの夢を思い出す。

シ「ところで、あんた。なに震えてんの？」

私「え…？」

シュウさんに問われ、何も言えずにいると、シュウさんはいきなり肩を掴んだ。

私「なっ！……きゃっ！」

反抗する間も無く、ベットに押し倒される。

シ「あんた、もしかして俺に怯えてるのか？…ククッ」

青い瞳に見つめられ、私は視線を逸らす。

私「ち、違います！シュウさんは、優しいから、全然怖くないです。けど…私、夢を見たんです」

シ「…夢？」

私「…はい。真っ暗闇のなか、私の前にカールハインツが現れて、いきなり抱きしめられて…」

素直に言うと、また体が震えだした。

すると、シュウさんは私の服に手を掛け、肩を露出させる。

私「ちょっ！！」

びっくりしていると、シュウさんは肩に口づけた。

シ「うるさい…珍しく俺から吸血するんだ。大人しくしてろ。…んっ…！」

右肩にキバを突き刺した。

私「…んっ……ら…め……んぁ…///」

気を失いながら、シュウさんの声が聞こえてくる。

シ「このまま、俺に吸われてろ…」

2章完

作者から〜2章あとがき〜と続編のお知らせ！→←episode39〜nightmare〜

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