episode37〜大切な彼と〜 ページ45
私「はぁ〜」
リビングに1人残った私は、ため息をついた。
ライトくんのおかげで、少しは気が紛れたけど、気持ちは晴れない。
私(…アヤトくんに会いたいなぁ)
私は目を閉じた。
脳にアヤトくんとの思い出が思い出される。
アヤトくんに、初めて吸われた時。
初めてお姫様抱っこした時。
初めてキスした時。
全てが大切な時間。
大切な思い出だった。
アヤトくんのサラサラな赤い髪。
澄んだ緑色の瞳。
鍛えられてたくましく、スラッとした体。
そして、自信満々で意気揚々とした笑み。
いろいろと思い出してくうちに、目頭が熱くなって、鼻の奥がツンとして。
気付いたら、ポロポロと涙が溢れてきた。
最後に1度だけでいい。
アヤトくんに会いたい…。
＊
気持ちが落ち着くと、私はリビングを出た。
とりあえず、自分の部屋に戻って、トランク持って、みんなに挨拶しよ。
なんて事を考えながら、廊下を歩く。
角を曲がった瞬間、
私「んぐっ！」
いきなり、口を塞がれた。
肩に激痛が走る。
私「…んんっ……！」
身体中に痺れが回る。
私(誰かが、血を……吸ってる？)
誰か確認しようにも、目を塞がれてるし、手も掴まれている。
私(誰だろ…兄弟の誰か？それとも、乗り込んできた無神兄弟？……いや、違う。この感じ。噛まれたところが熱くって、とろけてしまいそうなこの感じは…)
私は恐る恐る口を開く。
私「……アヤト…くん？」
ア「へぇ、分かんじゃねぇか。トロいくせによ」
そう言って、塞がれていた手が離れる。
肩越しに振り返ると、そこには、私が一番会いたかったアヤトくんの姿！
私「ア……ヤト……く……」
目から涙が溢れ落ちる。
気付いた時には、アヤトくんに抱きつき、泣いていた。
ア「……A…」
アヤトくんも嬉しそうな、懐かしそうな感じで、頭を撫でる。
私「……いきなり……すぎるよ……バカっ…///」
て言うけれど、アヤトくんと再会できた事が凄く嬉しい。
ア「A、顔あげろよ」
アヤトくんに言われ、顔をあげると、
私(ん……？！)
いきなり、唇を塞がれた。
そして、口に液体が注がれる。
私(な、何これ…！)
それは、身体中に流れて、全身が熱くなり瞼が重たくなる。
私(ああ、もう…ダ…メ…)
そして、私は意識を失った。
episode38〜人質…、いや、物質〜シュウside〜→←episode36〜愛は永久不滅〜
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くろ(プロフ) - ダークムーンさん» コメントありがとうございます！更新はチマチマになりますが、気長に待ってていただけるとありがたいです！応援よろしくお願いします！ (2017年10月23日 22時) (
レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
ダークムーン - とても面白かったです次の更新を楽しみにしています (2017年10月23日 22時) (レス) id: 64bccd7333 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - 桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)さん» コメントありがとうございます！ヘタな終わり方ですみません！本編を楽しみにしてくださっている方がいると思い、こういう終わり方をしました。また番外編第2弾を作る予定です！本編も番外編第2弾も楽しみにしていただけると幸いです♪ (2017年10月18日 6時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
桜月 緋夜(←暫くこれに。元 静香)(プロフ) - 番外編完結おめでとうございます！本編が気になって来ますね。更新されるのをいつでも待ってます♪ (2017年10月17日 22時) (レス) id: ee1d551d46 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - サイコハルさん» コメントありがとうございます！喜んでくださってなによりです！これからも応援よろしくお願いします！ (2017年10月3日 18時) (レス) id: d53d7bf966 (このIDを非表示/違反報告)
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